icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の臨床 排卵—誘発と抑制の実際 抑制法の実際—GnRHアゴニスト

29.子宮筋腫

著者: 堂地勉1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1114 - P.1115

文献購入ページに移動
 子宮筋腫の治療は今までは手術療法が広く行われてきた。しかし最近では,結婚年齢や出産年齢の高齢化などに伴い子宮を温存しなければならない症例にしばしば遭遇する。
 子宮筋腫はエストロゲン依存性の疾患であることから,低エストロゲン状態を惹起する薬剤は子宮筋腫に応用できると考えられる。実際,子宮内膜症治療薬として登場したDanazolやGestri—noneが子宮筋腫患者に応用され,ある程度の臨床効果を有することが明らかとなった。最近ではGnRH agonistが強力な抗ゴナドトロピン作用を有し,DanazolやGestrinone以上にエストロゲン低下作用が強いことから子宮筋腫への応用が試みられるようになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?