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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻9号

1992年09月発行

Current Research

遺伝子診断

著者: 鈴森薫1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1117 - P.1128

文献概要

 ヒトは遺伝子の働きにより,その成立ちはもちろんのこと,病気をはじめ医学の対象となる現象も遺伝子のレベルで還元して捉えることができる。なかでも遺伝性疾患とくに先天代謝異常症などでは遺伝子レベルでの解明が急速な進展を遂げており,それらは遺伝子での変異の検出に留まらず,それぞれの異常による病態代謝をも明らかにされるに及び,それにつれて出生前診断あるいは発症前診断から最近では遺伝子治療まで現実味を帯びつつある現況にある。
 本稿では,まず遺伝子の概念,遺伝子診断の原理など基本となる事柄に触れ,ついで私どもが行っているこの手法を応用した出生前診断症例について述べてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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