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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻1号

1993年01月発行

文献概要

今月の臨床 流産 流産の病因

8.黄体機能と流産

著者: 中村幸雄1 安藤索1 吉村泰典1

所属機関: 1杏林大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.29 - P.31

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 近年,妊娠診断薬や測定技術の進歩によりこれまで気付かれなかったごく初期の流産の診断が可能となっている。また体外受精—胚移植(IVF-ET)が臨床的に多数行われるようになり,受精はするが着床せずに妊娠の成立をみないような症例の存在も明らかになってきている。
 流産の原因はさまざまなものが考えられているが,黄体機能不全は妊娠初期流産の母体側主要因子のひとつと考えられている。また妊孕性を有しているにもかかわらず生児を得られない症例としてとらえられている不育症においても,その約35%が黄体機能不全によるという報告もみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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