icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻1号

1993年01月発行

今月の臨床 流産

流産の病因

12.抗リン脂質抗体と流産

著者: 牧野恒久1 小沢伸晃1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.42 - P.43

文献概要

 習慣流産の原因は多岐にわたるが,最近自己免疫疾患などでみられる自己抗体とくに抗リン脂質抗体(APA:antiphospholipid antibody)との関連が注目され話題を呼んでいる。
 流産をくり返すSLE患者の中でAPA陽性率が高いのはもちろんであるが,習慣流産以外に臨床症状を示さないAPA陽性患者も多く存在し,APA測定は不育症外来における重要な検査項目の一つとなっている。また,最近では免疫療法(夫リンパ球皮内接種)により抗リン脂質抗体が陽性化したとの報告もあり,注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら