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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻1号

1993年01月発行

Current Research

産婦人科領域におけるカルシウムイオンの役割

著者: 三宅侃1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.99 - P.105

文献概要

 カルシウムィオンは生体を構成する重要な成分の一つであり,体重のおよそ六分の一,約10kgに達し,そのほとんどが骨に分布している。残りのわずか1%以下のカルシウムは細胞外液や細胞内に存在する。
 1953年リンゲルが偶然心筋細胞の機能維持つまり心筋の収縮に細胞外液カルシウムが重要であることに気づき,カルシウムを含むリンゲル液を考案した。これ以後カルシウムは筋肉に限らず,種種の細胞の機能調節因子として確認され,とくにRasumussenによってカルシウムが細胞内シグナルとして機能するという概念が提唱され,研究が進められてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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