文献詳細
今月の臨床 不妊の原因を探る
黄体機能
文献概要
正常な黄体機能とは視床下部—下垂体—卵巣系の内分泌学的働きにより正常な卵胞成熟過程を経て排卵が起こり,黄体が形成・維持され,同時に黄体からのホルモン分泌により子宮内膜が着床に向けて変化してゆくことと理解されている。したがって,黄体機能とは視床下部—下垂体—卵巣系の内分泌学的機能に立脚した卵巣黄体の機能と,卵巣—子宮内膜系で起こる子宮内膜機能に大別される。基礎体温(Basal Body Temperature:BBT)は前者の間接的ではあるが簡便な黄体機能評価法として頻用されている。
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