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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻10号

1993年10月発行

文献概要

今月の臨床 不妊の原因を探る 卵管因子

24.卵管所見と治療方針

著者: 長田尚夫1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1214 - P.1215

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 卵管性不妊の治療にマイクロサージェリー(以下MSと略す)による卵管形成術が取り入れられて早くも15年以上経過したが,この間にも生殖医学の進歩は著しく,とくに体外受精(以下IVF&ETと略す)の普及には目を見張るものがあり,その妊娠率も向上し15〜25%が得られるようになった。一方,MSの術後成績は,平均35〜45%とされているが,卵管端々吻合術など術式によっては70〜80%の妊娠率も得られる。さらに症例の選択,手術の適応を絞ることによって,その平均的妊娠率も60〜70%にまで向上するものと考えている。
 卵管性不妊を,MSによって治療するのか,IVF&ETの適応とするのか,その選択基準は必ずしも明確でないが,明らかにMSによる卵管形成術によって治療可能な卵管性不妊も多く存在することも事実である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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