icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻11号

1993年11月発行

今月の臨床 胎児環境をチェックする

胎盤機能からみたIUGR

11.輸液療法

著者: 坂井和裕1 前田博敬2

所属機関: 1北九州市立医療センター産婦人科 2九州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1300 - P.1303

文献概要

 子宮内発育遅延(Intrauterine growth retarda—tion:IUGR)は,子宮内での胎児の発育・成熟の抑制または異常が認められる児の総称である。本症は多くの因子が複雑に関与して発症するため,発育抑制・成熟障害といった病態像は個々に異なり多彩であるが,その原因のひとつに胎児をとりまく胎児—胎盤—母体の循環・代謝系における恒常性の破綻がある。このような症例に対して子宮内における輸液を中心とした薬物療法の報告がなされているが,その意義についてはいまだ論議されているのが現状である。本稿では,現在までの諸家の報告をもとに,IUGRに対する輸液療法を中心に概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら