icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻12号

1993年12月発行

今月の臨床 頸癌,体癌—診療の現況

予後

25.子宮体癌の新しいFIGO臨床期分類における予後の検討

著者: 矢島正純1 種村健二朗1 干歳和哉1 山田拓郎1 恒松隆一郎1 近江和夫1 園田隆彦1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院婦人科

ページ範囲:P.1460 - P.1462

文献概要

 FIGOの子宮体癌臨床期別分類が1988年に改訂され1),これまで治療前に行っていたstaging(以下旧分類)が,術後に進行期を決定する,いわゆるsurgical stagingとなった(表1)。この新しい分類(以下新分類)は,術後の病理組織学的検索に基づいて決定されることから,従来の分類に比べ,より正確に予後を反映した分類であると言えるが,後方視的な分類であるため,これから治療を行う場合の術式選択の指標にはならない。
 また,進行期決定のために,すべての症例に傍大動脈リンパ節の郭清(生検)を行わなければならないのか,という適応上の問題や技術的な問題も残されており,さらに手術を行わなかった症例については1日分類を適用するなど煩雑な面もある。そこで今回は,過去に経験した子宮体癌(以下体癌)症例について新分類の基準に従って再分類し,その予後を検討すると共に,体癌の治療方針を決めるにあたっての問題点を提起することにしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら