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症例
妊娠中期における高位破水後にresealされ長期管理し得た2症例について—羊膜腔内色素注入法(PSP法)を用いて
著者: 岸田達朗1 根岸広明1 奥山和彦1 佐川正1 牧野田知1 藤本征一郎1
所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1489 - P.1493
文献購入ページに移動今回妊娠中期における前期破水またはその疑いの症例のなかで,妊娠27週と妊娠23週にPSP法により高位破水と診断された後,経過観察中に本検査を反復施行したところ陰性となり高位破水の再被覆(reseal)が客観的に証明された2症例を経験した。1例は妊娠36週,他の1例は40週まで妊娠期間が長期に延長され,感染徴候もなく,成熟児を娩出し得た。
高位破水のresealについては,その確定診断が困難であったために今までのところ具体的な症例の報告がない。それら2症例の臨床経過と当科における早産期前期破水の管理方針について報告する。
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