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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

原著

超音波カラードプラ法による正常月経周期における子宮動脈血流動態変化および血中Prostaglandin E2,Prostaglandin Fとの関連について

著者: 井浦俊彦1 丹野治郎1 桑原惣隆1 福間秀昭1 上田由生子1 羽根淳治1 宝田明2

所属機関: 1金沢医科大学産科婦人科 2金沢医科大学放射線科

ページ範囲:P.201 - P.205

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 超音波カラードプラ法を用い,正常月経周期を有する10名(24歳〜43歳)の成熟婦人を対象とし子宮動脈血流動態変化および血中PGE2,PGFとの関連について検討した。
 1)子宮動脈のResistance index(RI)では,増殖期後期と月経期前期を峰とする2峰性パターンを示した。2)PGFも同様に,増殖期後期と月経期前期を峰とする2峰性パターンを示した。3)PGE2は,増殖期,分泌期とも大きな変動を示さなかったが,月経期に高値を示す傾向を認めた。4)分泌期後期から月経期前期にRIの一時的低下ならびに上昇を示した。この際,PGFが子宮動脈の血管抵抗および血流量の変化に関与している可能性を認めた。また,経産婦と未産婦において,子宮動脈の血流動態に変化があることが示唆された.以上より,子宮動脈の血流動態にはPGFが密接に関与している可能性が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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