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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針 診断

4.内診でどこまで診断できるか

著者: 半藤保1 大野正文1 黒瀬高明1

所属機関: 1香川医科大学母子科

ページ範囲:P.249 - P.251

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 卵巣腫瘍の診断法は,近年各種画像診断法および血清腫瘍マーカー測定法の進歩により,著しく向上した。とりわけ超音波断層診断法はその機器の改良に伴って,またその簡便性や経腟プローブによる診断法の普及によって,今や卵巣腫瘍診断上欠くことのできない方法の一つになったといっても過言でない。しかしながら,それによって内診の役割が失われたわけではなく,卵巣腫瘍のスクリーニング検査法を初めとして内診は最も基本的な,婦人科特有の診断法であることに変わりはない。また,その簡便性,迅速性,経済性などと相まって,他の機器による診断法と異なる多くの長所を有している。
 卵巣腫瘍の診断は,まず第一に腫瘍の存在診断から始まるが,このとき,内診技術は最も重要視される。以下内診を中心に,問診,視診,外診,直腸診などにも触れながら主題について話をすすめたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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