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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻3号

1993年03月発行

今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針

診断 卵巣嚢腫の鑑別

7.MRI

著者: 山田隆司1 後藤真樹1

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科

ページ範囲:P.258 - P.260

文献概要

 MRI(magnetic resonance imaging)は,核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance:NMR)という現象を利用して,これを画像化した新しい画像診断法である。当初は,中枢神経,脊髄領域への使用が中心であったが,現在ではその適応は全身へと拡大しており,婦人科領域においても多くの臨床的評価がなされている。
 MRIの信号程度,すなわち画像の白黒は,生体組織固有のNMR指数であるプロトン密度,T1(縦緩和時間),T2(横緩和時間)の3つのパラメーターによって主として決定される。一般には,TR(time of repetition:くり返し時間),TE(time of echo:エコー時間)が短くT1の影響が強いT1強調画像と,TR,TEが長くT2の影響が強いT2強調画像の両者が撮像されている。当院における撮像条件は表1のごとくである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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