icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻3号

1993年03月発行

今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針

治療方針の決め方

12.手術に踏み切るタイミング

著者: 紀川純三1

所属機関: 1島取大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.272 - P.273

文献概要

 卵巣に発生する腫瘤には,非新生物である貯留嚢胞などの非増殖性嚢胞と新生物である卵巣腫瘍があり,その種類も多い。また,卵巣は腹腔内臓器であり,卵巣腫瘤の確定診断は開腹によりはじめて可能となる。そのため,卵巣腫瘤の術前診断は困難であり,実地臨床では手術療法の選択に苦慮する症例にしばしば遭遇する。近年,経腟超音波断層法などの画像診断法の進歩に伴い,小さな卵巣腫瘤の発見頻度が増加しており,開腹の適否に苦慮する症例も増加することが予測される。
 本稿では卵巣腫瘤,とくに良性卵巣腫瘍の手術に踏み切るタイミングについて概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら