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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻4号

1993年04月発行

雑誌目次

今月の臨床 子宮外妊娠—up to date 子宮外妊娠は増えているか

1.子宮外妊娠の動向

著者: 前田隆義 ,   杉本修

ページ範囲:P.348 - P.351

 近年,子宮外妊娠(外妊と略す)の臨床は大きく変遷してきている。この理由としてまず第1に,STD(とくにクラミジア感染症)の蔓延や配偶子操作の登場などにより,外妊の発生頻度が増加傾向にあること。第2に,高感度尿中hCG測定キットの開発や,超音波診断装置(とくに経腟超音波診断装置)・腹腔鏡の発達・改良など診断方法の進歩により,妊娠週数の早い時期に未破裂の状態で正確に診断できるようになってきたこと。第3に,Microsurgeryの発達,Methotrexate(MTXと略),Prostaglandinなど薬物の全身あるいは局所投与法の試行,腹腔鏡下手術の開発などにより,開腹下での卵管切除手術から卵管を温存する保存的でより侵襲の少ない治療法が可能になってきたこと。このような変遷を踏まえて,本稿では外妊の臨床における最近の動向について教室の成績と文献的考察をまじえて述べてみたい。

2.子宮外妊娠の病因とリスク因子

著者: 齋藤良治 ,   池田史郎

ページ範囲:P.352 - P.353

 異所妊娠のうち95%は卵管妊娠が占めている。本稿では卵管妊娠を中心に述べる。
 卵管妊娠の成因には,1)受精卵の卵管内輸送障害および通過遅延 2)受精卵の発育異常とくに急速発育 3)卵管粘膜の着床に対する受容力の亢進の3者があげられている。このうち最も有力なのは,1)である。この受精卵の卵管内輸送障害原因には内分泌機能異常,炎症ならびに子宮内膜症などがあげられる。

3.子宮外妊娠時のhCG産生—正常妊娠との差異

著者: 丸尾猛 ,   望月眞人

ページ範囲:P.354 - P.356

 hCGはα—,β—subunitの非共有結合から成る分子量39Kdの糖蛋白ホルモンであり,絨毛トロホブラストで産生される。hCG産生の過程では,まず2種のmRNAによってpre-hCGα蛋白,pre-hCGβ蛋白が合成されて,続いて糖鎖の付加が起こり,両subunitの結合によってhCGが産生される。
 妊娠4〜5週絨毛では,hCGはcytotrophoblast(C細胞)に局在しC細胞でのhCG産生が示唆されるが1),妊娠6週以降の絨毛ではhCGはsyn—cytiotrophoblast(S細胞)のみに局在し,in situhybridizationの成績より妊娠6週以降絨毛では,C細胞からS細胞への分化過程の中でまずhCGαmRNAが発現し,次いでS細胞の分化過程の中でhCGβmRNAが発現することがわかっている。また,絨毛内hCGα,hCGβのmRNAレベルは妊娠の進行とともに減少する。

4.IVF-ET・GIFTと子宮外妊娠

著者: 塩見秀明 ,   田中温 ,   永吉基 ,   粟田松一郎 ,   田中威づみ ,   竹本洋一 ,   鷹野和哉 ,   高崎博幸 ,   井手紀子

ページ範囲:P.357 - P.359

 現在,一般的に,体外受精胚移植(IVF-ET)配偶子卵管内移植法(GIFT)において,妊娠率向上のために,複数個の卵を,子宮内,卵管内に移植している。当院においては,IVF-ETでは,妊娠率がギフトに比べかなり低く,流産率が高い性質上,移植する卵子数については4個まで移植する場合が多い。また,GIFT法においては,採取した卵胞卵の成熟度を,卵丘細胞の結合状態,卵丘塊の大きさ,卵細胞質の形態などから,成熟度の高い順に,G1,G2,G3(図1)に分類し,おのおの3〜5時間,5〜7時間,10〜12時間の媒精前の卵子培養を行い,卵子の成熟度を高めている。媒精1時間後,GIFT直前の卵丘細胞の付着状態より,卵子を,C(—),C(±),C(+)(図2)に分類し,卵管内に,移植する卵子数は,C(—)の卵子を,4個以内としている。したがって,IVF-ET, GIFTにおいては,子宮外妊娠,多胎妊娠の頻度が,高いといわれている。今回われわれは,このIVF-ET, GIFTと,子宮外妊娠の発生に関して,臨床的に検討を加えたので,その結果について報告する。

5.内外同時妊娠の増加について

著者: 小林善宗 ,   本田育子 ,   井上正人

ページ範囲:P.360 - P.361

 子宮内外同時妊娠は自然妊娠ではまれなものであるが,排卵誘発周期やAssisted Reproductionでは,その発生頻度は増加する。本邦でも,体外受精—胚移植(IVF-ET)治療成功例の増加に伴い,子宮内外同時妊娠の発生が問題となってきた。本稿では,当科で経験したIVF-ET内外同時妊娠から,その臨床的特徴,診断,治療,予後について,そのポイントを述べたい。

6.反復子宮外妊娠の問題点

著者: 野口昌良

ページ範囲:P.362 - P.363

 近年,微量hCG測定法の進歩,画像診断法の採用,とりわけ産婦人科領域独得の経プローブの開発に加えて,腹腔鏡検査の普及など多くの要因により,子宮外妊娠の診断精度が大いに改善された。このような展開がかつて8〜10週ぐらいにならなければ診断がつきにくかった子宮外妊娠の多くが,6〜8週という早期に診断が可能となった。このことは子宮外妊娠の破裂による多量の腹腔内出血のための出血性ショックをきたす症例が激減するところとなった。

診断のNew aspect

7.問診・内診上の注意

著者: 岡山哲也

ページ範囲:P.364 - P.365

 子宮外妊娠(以下外妊)には,卵管妊娠,卵巣妊娠,腹腔妊娠,頸管妊娠があるが,この中卵管妊娠がその約95%と大部分を占めているので本稿では卵管妊娠を中心として述べる。
 外妊の診断は,最近超音波検査法や,腹腔鏡検査,高感度hCGキットの出現により,より正確にまた妊娠のより早期につけられるようになったとはいえ,いまだに外妊を中絶前に診断することはきわめて困難である。

8.BBTと子宮外妊娠診断

著者: 熊坂高弘

ページ範囲:P.366 - P.369

 子宮外妊娠はここ十数年間に約3倍増加している。その誤診,あるいは診断の遅れは母体の死亡にもつながるので産婦人科領域では当然として重要な疾患の一つである。この疾患の予後を決定するものは第一に卵管破裂を起こす前に診断することである。最近モノクローナルを用いた高感度のhCG測定キット,超音波診断,腹腔鏡などが容易に利用されるようになったので子宮外妊娠の早期診断が可能になり死亡率は十年前の1/3に減少している。とくに卵管破裂前に診断できれば,non surgical optionも可能になるわけで患者のメリットも大きい。本稿では,BBTが子宮外妊娠の早期診断にいかに役だつかどうかという意味に理解して述べることにする。

9.エコーによる子宮外妊娠部の確定診断はどこまで可能か—1.経腹法

著者: 赤松信雄

ページ範囲:P.370 - P.371

 端的に言えば,経腹走査超音波断層法による子宮外妊娠の診断は多くの面で経腟走査よりも劣っている。ただし,妊娠部分の大きい妊娠4,5カ月以降の症例と上腹部に及ぶような大量腹腔内出血の症例では経腟走査よりも経腹走査にメリットがあるだろう。

10.エコーによる子宮外妊娠部の確定診断はどこまで可能か—2.経腟法

著者: 吉田幸洋 ,   桑原慶紀

ページ範囲:P.372 - P.374

 近年,子宮外妊娠の診断は大きく様変わりした。これまでは,子宮外妊娠の診断は卵管破裂などの中絶による所見を,いかに見逃さずに早く診断し,ショックや輪血の必要性を未然に防止するかが重要とされてきたが,今日では,中絶前で卵管が障害される前に子宮外妊娠の診断が行われることもまれではなくなり,いかに卵管機能を温存し治療を行うかが問題とされるようになってきた。このように子宮外妊娠の早期診断・治療が可能となった理由としては,高感度hCG検出キットの普及や腹腔鏡検査・治療の進歩などが挙げられるが,なんといっても超音波経腟法が妊娠初期の診断に広く用いられるようになったことが一番の要因であろうと思われる。
 超音波経腟法は骨盤内臓器をきわめて高い解像度で描出可能であることに加え,産婦人科の基本的な診察法である双合診と検査のための条件が一致していることから,内診を行う際に併用して検査するのが最も便利であり,有効であることが認識され,婦人科領域や妊娠初期の患者の診察に際し,広く用いられるようになった。とくに,妊娠のきわめて早期から子宮内や付属器領域の観察が行えることのメリットは大きく,最近では妊娠が疑われたほとんどすべての患者に対し,ルーチン検査としてスクリーニング的に利用されている。その結果,子宮外妊娠をはじめ異常妊娠の多くが妊娠初期に発見されるようになった。本稿では,子宮外妊娠の早期診断における超音波経腟法の意義について述べてみたい。

11.低単位hCG測定の子宮外妊娠における効用

著者: 見尾保幸

ページ範囲:P.375 - P.377

 初期妊娠を取り扱う産婦人科医にとって,子宮外妊娠(卵管妊娠)は除外診断を要する最も重要な疾患である。従来より本症の発生頻度は全妊娠症例の0.5〜1.0%と言われているが,近年の積極的な不妊治療やクラミジア(Chlamydia tracho—matis)を中心とする性行為感染症(STD)の蔓延などから,わが国における子宮外妊娠の頻度は確実に増加していると考えられる。事実,米国でもその発生率は,1970年以来約5倍に増加したとの報告がある1)。一方,近年の経腟超音波断層法を中心とした画像診断法やhCG測定法の急速な進歩さらに腹腔鏡検査の普及などから,子宮外妊娠が従来に比してより早期に診断可能となってきた。しかも,これらの診断精度の向上により,本症における重篤な急性産科ショックの発生が未然に防止でき,また,致死的状況に至る症例も急激に減少した。一方,未破裂の子宮外妊娠が早期に診断できることは,治療面においても保存的手術療法や化学療法により患側卵管を温存することが可能となり,妊孕性を維持するうえでもその意義は大きい。
 本稿では,子宮外妊娠の診断におけるhCG測定法,とくに低単位hCG測定法の効用について解説する。

12.腹腔鏡

著者: 星合昊

ページ範囲:P.378 - P.380

 典型的な子宮外妊娠の症状は,①無月経(妊娠),②性器出血,③下腹痛,および急性出血に伴うショックとされているが,最近では高感度妊娠反応1,2),超音波断層検査法の進歩と普及にともない,いわゆる卵管妊娠破裂・流産以前に診断が可能になってきた。
 その意味では子宮外妊娠の診断法としてのみの腹腔鏡の価値は相対的に低くなっている。子宮外妊娠の診断における腹腔鏡の役割は,定型的な所見が得られず確診の得られないときに1cm以下の腹壁創により直視的に診断できることにある。すなわち,非定型的な症状・所見の例や妊娠4〜6週と早期の場合のように確定診断が困難な場合,超音波断層検査でも確定診断の得られない場合に,腹腔鏡により早期診断が可能となる。また子宮外妊娠の強い疑診が得られ,腹腔鏡で確定診断が得られた後に腹腔鏡下に治療しようと考えている場合には比較的容易に腹腔鏡の適応3)になる。

13.Arias-Stella反応の診断的意義

著者: 竹村正

ページ範囲:P.381 - P.383

 Arias-Stella反応とは周知のように1954年Arias—Stellaが“Atypical Endometrial Changes Asso—ciated with the Presence of Chorionic Tissue”として発表したことに端を発する1)。後述する組織学的特徴が注目を集め,当初は“Atypical cellularchanges in endometrial glands associated withectopic pregnancy”2)などと呼称されて諸家により追加発表されたが,1958年頃より次第にArias—Stella反応3)と呼ばれるようになった。それらの論文では,Arias-Stella反応が子宮外妊娠時の子宮内膜にも出現することを指摘しているがArias—Stella反応が子宮外妊娠に特異的ではないこと,子宮内妊娠より高率に出現するものではないことを認めながら早期に子宮外妊娠の可能性を示唆する点で有用であると述べられている2-6)。事実,Arias-Stellaも流産,子宮外妊娠,胞状奇胎・絨毛癌において,活性のある絨毛組織の存在下での子宮内膜腺上皮細胞の核の不規則な増大と種々なる程度の増殖惟の出現を指摘したが,その所見が子宮外妊娠に特異的であるとは述べていない1)。その後,電顕像も含めて報告が集積された7,8)

鑑別とFollow upのポイント

14.急性腹症と子宮外妊娠

著者: 鈴木忠

ページ範囲:P.384 - P.385

 急性腹症とは,広義には「腹痛,嘔吐などの急性の腹部症状を来たす疾患」とされ,狭義には「腹痛を主訴とし,緊急手術を要する疾患」とされる。どちらかと言うと,内科系医師は広義にとらえ,外科系の医師は狭義に考える傾向がある。われわれ救急医は「腹痛を主訴とし,緊急手術を要するか,あるいは緊急手術の可能性を考慮しつつ経過をみる必要がある疾患」というのが一般的な概念である。
 本症の特徴より,救急医,内科医,外科医,産婦人科医,泌尿器科医など,多くの診療科が急性腹症に関与することになるが,その中で,下腹部痛を主訴とした女性患者では,産婦人科と他科との鑑別がしばしば問題となる。子宮外妊娠はその典型疾患の1つであり,外科側でも鑑別上問題のある疾患として,つねに念頭に置くべきであると,多くの成暑に記載されてきた。しかし,実際には,診断に迷うことも多く,開腹して始めて子宮外妊娠と判明する症例はいまだに少なくない。

15.流産

著者: 関克義

ページ範囲:P.386 - P.387

 流産は子宮外妊娠の鑑別診断で最も重要な疾病である。以下,臨床分類別に,流産の各型の症状,診察および検査所見の特徴について述べ,子宮外妊娠との鑑別およびfollow upのポイントを解説する。

16.診断の困難な子宮外妊娠

著者: 荒木重雄 ,   玉田太朗

ページ範囲:P.388 - P.390

 最近の診断技術の進歩により,子宮外妊娠(外妊)の診断は早期に,また正確にできるようになった1-4)。しかし,ときに判定にてこずり確定診断ができない場合もある。患者のためにできるだけ外科的侵襲を避けたいという産婦人科医の考えが,適切な判断を遅れさせることもある。本稿においては私ども過去15年間に実際に経験した,外妊の臨床統計を基に,診断に難渋した症例の背景と臨床上の問題点を述べてみたい。

17.子宮外妊娠誤診のリスク

著者: 矢追良正 ,   生山博 ,   渡部秀樹 ,   三ツ矢和弘 ,   瀬川裕史 ,   榎本英夫 ,   大久保典義 ,   松永啓伸

ページ範囲:P.392 - P.393

 子宮外妊娠は産婦人科ではその生命危機に関わる疾患の1つとしてきわめて重要であり,産婦人科医のつねに念頭にある疾患であるために,産婦人科医師間では診断はきわめて容易であると思われている1)。子宮外妊娠との診断で対応し,万が一子宮外妊娠以外であった場合でもそれは幸いであったから許容されてきた。しかしながら検屍の結果,妊産婦直接死亡例における外妊死亡例は9.3%(30/324)であり,他の病名で診断されていて実は死因が子宮外妊娠であったものは53.3%(16/30)と実に多く,死因子宮外妊娠の半数が他の病名であったという事実はそれが産婦人科以外の科で行われていたにしろ事は重大である1)。近年の医療を取り巻く環境の変化はそのどちらをも許さない状況にあり,産婦人科医療の実際では,さらに慎重な対応が求められている。
 過去における子宮外妊娠は,ダグラス窩穿刺により非凝固件血液を採取して初めて確定診断していたが,近年の医学の進歩はさらに早期の診断を可能としている2)。過去における確定診断では,たとえ救命し得たにしても,出血によるショックやDIC,貧血に対する輸血などの対応が予後を不良とするがゆえに早期診断による対応が必要である3)

特異な子宮外妊娠への対応

18.卵巣妊娠

著者: 佐藤正仁 ,   小倉一仁 ,   畑俊夫

ページ範囲:P.394 - P.396

 卵巣妊娠は,妊卵が卵巣に着床し,発育したものであり,その頻度は,全子宮外妊娠の約1%(0.7〜5%)とされている。卵巣妊娠は決して多いものではないが,つねに卵巣出血との鑑別疾患として考慮すべきものである1)

19.腹膜妊娠

著者: 黒部来

ページ範囲:P.397 - P.399

 腹腔妊娠は,厳密には原発性腹腔妊娠と続発性腹腔妊娠とに区別される。本疾患は迅速的確な診断が下されなければ,その後の診療の適否が母体の生命に重大な結果をもたらす可能性がある。腹膜妊娠の発生機序としては,妊卵が直接腹膜面に着床し,発育し続けるのが原発性腹膜妊娠であり,子宮または卵管内に一度着床発育したものが,流産もしくは破裂により腹腔内に脱出して発育し続けるものを,続発性腹膜妊娠としている。
 通常腹膜妊娠といわれるものは,続発性であって,原発性はきわめて少ない。発生頻度は文献によりかなり差がみられる。Hallattら1)は1,475例の子宮外妊娠中21例(1.4%)に認められたと述べている。Studdiford2)の原発性腹膜妊娠の診断根拠は,①卵巣卵管が正常で最近妊娠したことがないこと,②子宮腹膜に裂孔のないこと,③着床部は腹膜に限るとの3点である。

20.間質部妊娠

著者: 椋棒正昌

ページ範囲:P.400 - P.401

 間質部妊娠とは,卵管が子宮壁を貫き卵管子宮口に至るまでの子宮壁内の卵管成分を間質部(pars interstitialis)と呼び,この部位に受精卵が着床したものをいう。その頻度は子宮外妊娠の2〜5%1,2)ときわめてまれな疾患であるが,激しい腹痛を伴い破裂すると急速な腹腔内出血のためショック状態となり緊急開腹術が必要となる。そのため,急性腹症や子宮外妊娠を疑った場合,つねに念頭におかなければならない臨床上重要な疾患である。ここでは,間質部妊娠の一症例より,診断方法,手術法などの対応および次回妊娠・分娩法を考察する。

21.頸管妊娠

著者: 雨宮章 ,   萩庭一元

ページ範囲:P.402 - P.404

 頸管妊娠は,内子宮口を越え頸管粘膜に着床・発育する疾患で,着床異常としては,きわめてまれな疾患とされてきた。本症の記載は1860年Rokitanskyに始まり,本邦では九嶋の報告以来多くの報告がある1,2)。発生頻度は1,000〜16,000例の妊娠に1例といわれているが,近年増加傾向にあるといわれる3)。本疾患はその90%に人工妊娠中絶,流産,分娩などの妊娠分娩歴があり,とくに人工妊娠中絶術や流産後子宮内容清掃術などの子宮内操作を行ったものに頻度が高い。通常,妊娠10週前後までに中絶症状が顕著となり処置されるが,きわめてまれに本症は妊娠中期以降まで継続することがある。本邦における妊娠20週を越えて継続した頸管妊娠報告例は約20症例になる。経腟分娩8例,帝王切開8例,その他は不明であり,このうち児が生存し得たのは8例といわれている。本稿では著者らの経験した妊娠20週以降まで継続した2例の頸管妊娠症例を紹介し,併せてその診断の要点および治療について述べてみたい。

新しい治療法の試み

22.子宮外妊娠破裂時の救急対策

著者: 山本哲三

ページ範囲:P.405 - P.407

 妊娠診断薬の進歩と,経腟プローブによる妊娠情報の収集が子宮外妊娠の早期診断を確実にした。われわれの所でも表1に示すごとく子宮外妊娠→破裂→ショックの経過を辿る典型例は年々少なくなってきている。しかし,子宮外妊娠破裂による急性循環不全状態に直面し,その対応に慌てることも皆無ではない。以下子宮外妊娠破裂時の当院で行われている救急対策を述べる。
 子宮外妊娠破裂の確診が得られたら,ショック指数(表2)に従って出血量の推定,手術の緊急性の程度のチェック,輸血の準備を行う。静脈路の確保は例外なく18Gのベニューラ針と輸血セットで行う。また,手術時を含めての出血量の予測は大変に難かしくできれば輸血の到着を待って開腹したほうがよいが,交通事情もあって当院では輸血を依頼して交叉試験を終了して使用可能となるまでに少なくとも2時間は要する。出血の進行が予測される場合は輸液のみで循環系を維持しながら手術を開始し止血を行うこともある。

23.MTX療法の適応と要約

著者: 岩下光利

ページ範囲:P.408 - P.410

 子宮外妊娠の大半を占める卵管妊娠の治療法としては従来より外科的な病巣の切除が行われてきたが,近年,保存的な治療法が試みられるようになり,良好な成績を上げてきている。その背景には高感度なβ—hCGのRIAの開発や超音波断層法の進歩により詳細な画像診断が可能となったこと,さらには腹腔鏡の導入などにより破裂前の卵管妊娠が診断できるようになってきたことが大きく貢献している。
 このような破裂前の卵管妊娠に対して卵管の機能を温存し,次回の妊娠に対する妊孕性を残した治療法が考案されてきた。保存的治療法としては保存的手術と薬物治療に大別され,薬物療法としてはアクチノマイシンD,KCI,高浸透圧グルコース,抗プロゲステロン剤であるRU486,抗hCG抗体,メソトレキセート(methotrexate,MTX),プロスタグランディンなど種々の薬剤が試みられてきたが,現在ではおもにプロスタグランディンとMTXが用いられている。

24.プロスタグランディン療法

著者: 楠原浩二

ページ範囲:P.412 - P.413

 近年,子宮外妊娠(外妊)の早期診断が飛躍的に向上していることは周知の通りである。これには低単位hCGの定量が容易になったことや経腟超音波の導入によるところが大きいものと思われる。妊娠第5,6週で子宮腔内に胎嚢が見いだせない時はまず外妊を疑う。このような外妊の疑いの下,腹腔鏡を行えばその診断はより確実となる。腹腔鏡は単に外妊の確定診断のみならず,外妊の保存的治療をも可能にしてきた。
 外妊に対する保存的治療は大きく分類すると,①待期療法(expectant management),②MTX局注療法(腹腔鏡下局注,経腟的局注),MTX全身投与療法,③Prostaglandin剤局注投与,の3法が現在までのところ導入されている。

25.保存的手術療法の実際と問題点

著者: 河上征治 ,   大原聡

ページ範囲:P.414 - P.416

症例の厳選を
 子宮外妊娠の97%前後は卵管妊娠である。マイクロサージェリーが産婦人科領域に取り入れられた1970年代の後半から卵管障害に対する機能的保存手術の予後が向上してきた。
 本邦でも1980年代より卵管性不妊に対してIVF-ETが臨床応用されるようになったが,自然授精による妊娠成立を期待するため,卵管妊娠に対し,その機能保存手術が顕微鏡下またはルーペを使用して行われるようになった。

26.腹腔鏡下手術療法

著者: 小島栄吉

ページ範囲:P.417 - P.419

 最近わが国でも注目されている,子宮外妊娠の腹腔鏡下手術は1973年,Shapiroによって報告され,Burhat, DeCherneyにより確立された。現在行われている術式には,卵管部分切除術,線状切開内容除去術,MTX局注法,圧出法,Hydro—disectionなどがある1)
 卵管部分切除術は,すでに生児がおり今後の妊娠を希望しない患者に適しており,絨毛残存の心配もないが,卵管血腫径が7cmを超える症例には行えない2)。一方,線状切開内容除去術は適応も広く,最も一般的に行われており,卵管間膜にピトレシンを注入できる症例ならば,着床部の卵管血腫径やhCGレベルに関係なく処置可能な術式である2)。しかし,卵管保存ができるかわりに絨毛遺残の問題があり,慎重な経過観察を必要とする。

カラーグラフ 胎児・胎盤の生理と病理・16

致死型骨系統疾患(Ⅱ)

著者: 大薗恵一 ,   中山雅弘

ページ範囲:P.343 - P.345

 前回に引き続いて致死型骨系統疾患について記載する.
 1.軟骨無発生症(Achondrogenesis)・軟骨低発生症(Hypochondrogenesis)典型的な四肢短縮型のdwarfismで,前者は2型に分類される.軟骨無発生症1型は軟骨内骨化と膜内骨化がともに障害されているのに対し,2型では軟骨内骨化のみが障害されている.そのため骨X線では1型にのみ頭蓋骨の骨化不良が認められる.脊椎骨.坐骨の骨化遅延は両型にみられる.長管骨は両型ともに極度に短く,1型では骨幹端に突出した棘を持っている.軟骨無発生症は羊水過多・胎児水腫の合併が多い.肺低形成は必発で生後早期に死亡する.病理組織的には成長軟骨帯の柱状構造は消失し,静止軟骨細胞は大きく,増加している.また,軟骨への血管進入が多い.1型では軟骨細胞内に封人体が見られるとされる.
 軟骨低発生症は軟骨無発生症2型の軽症例であるが,脊椎・骨幹端異形成症とは違って,周産期致死性である.骨X線では椎体の異形成,恥骨・坐骨の骨化不良,長管骨の短縮が認められる.軟骨無発生症2型,軟骨低発生症,脊椎・骨幹端異形成症はいずれも2型コラーゲンの異常により起こることが明らかにされつつあり,これらの疾患が重症度は異なるものの単一原因によりもたらされる可能性が高いと考えられる.

Current Research

アミン代謝と母体・胎児生化学の接点—ビタミンB6投与によるトリプトファン,チロシン代謝の変化

著者: 西島光茂

ページ範囲:P.421 - P.426

はじめに
 TryptophanやTyrosineはアミノ酸として蛋白合成の素材となり,また完全燃焼してエネルギー源としても利用される。一方,その中間産物であるDopamine, Norepinephrin, EpinephrineなどのカテコラミンやSerotoninなどのインドールアミンは,生理活性物質であり,ホルモンや神経伝達物質として重要な役割を演じている。しかし母体と胎児の代謝に関する研究はいわゆるGlucosedependant paracyteの概念から,グルコースの供給を主題とした研究が多く,蛋白質の基本的な構成単位であるアミノ酸の代謝をアミン代謝とともに同時に測定し検討した研究はきわめて少ない。
 本稿では,最近まで測定感度や検体必要量,検体処理の繁雑さなどにより非常に困難であったTryptophanとTyrosincのそれぞれの代謝産物を,一括して測定した資料をもとに(直列配列多極式クローメトリック検出装置,Neurochemを用いた),補酵素としてそれぞれの代謝に強く関与しているビタミンB6の測定を加え,それぞれの背景を項目別に述べながら,妊娠母体と胎児における代謝動態とビタミンB6を負荷したときの変化について概説する。

原著

高齢子宮頸癌患者の実態とその治療成績

著者: 山下幸紀 ,   石谷敬之 ,   橋本昌樹 ,   石郷岡哲郎 ,   和田信一郎 ,   服部広太郎 ,   石崎善昭 ,   兼元敏隆

ページ範囲:P.427 - P.431

 高齢子宮頸癌患者の実態をさぐる目的で,当院で過去22年間に治療された65歳以上の初回患者351例を対象に,臨床進行期分類,その予後,治療内容を検討し,同時期の65歳未満患者1,620例と比較した。その結果,高齢者群では,0期,Ia期の患者は8.5%,Ib期10.0%と,若年者群の41.5%,18.6%に比べ明らかに少なく,II期までの患者総数も,前者は50.7%,後者は77.0%と高齢者群では進行癌の比率の高いことが明らかとなった。このことが理由の1つと考えられるが,全体としての予後をみると,高齢者群の5年生存率は38.6%であり,若年者群の62.4%に比べ有意に低値を示していた。同一臨床進行期における予後をみても,高齢者群は低い傾向が認められたが,特にIb期,II期における根治手術施行例の頻度が低く,根治手術施行例同士の予後が両群に著変ないことを考えると,手術,放射線療法を間わず,治療の完遂度が予後に大きな影響を与えていると考えられた。

症例

妊娠後期に発症し高ナトリウム血症を伴った一過性尿崩症の1例

著者: 小武海成之 ,   山内潤 ,   伊藤仁彦 ,   西野るり子 ,   北井啓勝 ,   青木淳一 ,   金子宜淳

ページ範囲:P.433 - P.436

 尿崩症を合併した妊娠は40,000〜80,000妊娠例に1例ときわめて少ない。われわれは最近,妊娠後期に発症し,著明な高ナトリウム血症を呈した一過性尿崩症の1例を経験した。
 患者は28歳,0妊0経の妊婦で,妊娠31週より著明な体重減少および口渇を認め,IUGRのため近医より紹介された。入院時,著明な脱水,高ナトリウム症(169mEq/l)を認めた。血漿浸透圧が高値であるにもかかわらず,尿浸透圧は低く,上昇しているはずのADHも低値であった。胎児にはIUGR,羊水過少が認められ,胎児仮死が出現したため,帝王切開を施行した。以後,輸液による治療を行ったところ,脱水症状ならびに高ナトリウム血症は改善した。術後,内分泌学的検索を行ったが,異常は認められなかった。
 以上により妊娠中に発症した一過性尿崩症と診断された。

薬の臨床

閉経後および術後不定愁訴症候群へのホルモン補充療法の臨床成績—更年期・閉経期外来での過去6年間の検討

著者: 後山尚久 ,   坪倉省吾 ,   岡本吉明 ,   杉本修

ページ範囲:P.437 - P.440

 更年期・閉経期外来を受診した閉経後および術後(去勢)不定愁訴症候群に対してホルモン補充療法を行い,以下の成績を得た。
 ①閉経後および術後(去勢)不定愁訴症候群のうち,ホルモン補充療法をfirst choiceにしてもよいと思われる症例が3〜4割を占めた。②症状の全般的改善度は結合型エストロゲン剤1.25mg/日投与が最も成績がよいが,症状の強くない例では0.625あるいは0.3125mg/日投与でほぼ2ヵ月以内で治癒が期待できた。③「のぼせ,ほてり」などの上位3症状には本療法はとくに有効で,平均0.6〜0.8ヵ月で症状の軽快がみられた。④41例中5例(12.2%)に,外陰部異和感,下腹部・下腿の浮腫,頭痛などの副作用がみられたが服薬中止により速やかに消失した。
 以上より,血管運動神経障害様症状を主症状とする症例では短期のホルモン補充療法は非常に効果的な治療法と思われた。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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