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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻4号

1993年04月発行

今月の臨床 子宮外妊娠—up to date

子宮外妊娠は増えているか

4.IVF-ET・GIFTと子宮外妊娠

著者: 塩見秀明1 田中温1 永吉基1 粟田松一郎1 田中威づみ1 竹本洋一1 鷹野和哉1 高崎博幸1 井手紀子1

所属機関: 1セントマザー産婦人科医院

ページ範囲:P.357 - P.359

文献概要

 現在,一般的に,体外受精胚移植(IVF-ET)配偶子卵管内移植法(GIFT)において,妊娠率向上のために,複数個の卵を,子宮内,卵管内に移植している。当院においては,IVF-ETでは,妊娠率がギフトに比べかなり低く,流産率が高い性質上,移植する卵子数については4個まで移植する場合が多い。また,GIFT法においては,採取した卵胞卵の成熟度を,卵丘細胞の結合状態,卵丘塊の大きさ,卵細胞質の形態などから,成熟度の高い順に,G1,G2,G3(図1)に分類し,おのおの3〜5時間,5〜7時間,10〜12時間の媒精前の卵子培養を行い,卵子の成熟度を高めている。媒精1時間後,GIFT直前の卵丘細胞の付着状態より,卵子を,C(—),C(±),C(+)(図2)に分類し,卵管内に,移植する卵子数は,C(—)の卵子を,4個以内としている。したがって,IVF-ET, GIFTにおいては,子宮外妊娠,多胎妊娠の頻度が,高いといわれている。今回われわれは,このIVF-ET, GIFTと,子宮外妊娠の発生に関して,臨床的に検討を加えたので,その結果について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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