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今月の臨床 子宮外妊娠—up to date 新しい治療法の試み
26.腹腔鏡下手術療法
著者: 小島栄吉1
所属機関: 1カーネギー小島産婦人科医院
ページ範囲:P.417 - P.419
文献購入ページに移動 最近わが国でも注目されている,子宮外妊娠の腹腔鏡下手術は1973年,Shapiroによって報告され,Burhat, DeCherneyにより確立された。現在行われている術式には,卵管部分切除術,線状切開内容除去術,MTX局注法,圧出法,Hydro—disectionなどがある1)。
卵管部分切除術は,すでに生児がおり今後の妊娠を希望しない患者に適しており,絨毛残存の心配もないが,卵管血腫径が7cmを超える症例には行えない2)。一方,線状切開内容除去術は適応も広く,最も一般的に行われており,卵管間膜にピトレシンを注入できる症例ならば,着床部の卵管血腫径やhCGレベルに関係なく処置可能な術式である2)。しかし,卵管保存ができるかわりに絨毛遺残の問題があり,慎重な経過観察を必要とする。
卵管部分切除術は,すでに生児がおり今後の妊娠を希望しない患者に適しており,絨毛残存の心配もないが,卵管血腫径が7cmを超える症例には行えない2)。一方,線状切開内容除去術は適応も広く,最も一般的に行われており,卵管間膜にピトレシンを注入できる症例ならば,着床部の卵管血腫径やhCGレベルに関係なく処置可能な術式である2)。しかし,卵管保存ができるかわりに絨毛遺残の問題があり,慎重な経過観察を必要とする。
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