icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻5号

1993年05月発行

今月の臨床 産科外来検診マニュアル

妊娠中期

18.血液型不適合

著者: 浮田昌彦1

所属機関: 1倉敷中央病院産婦人科

ページ範囲:P.510 - P.512

文献概要

 日本人のRho(D)陰性の頻度は0.5%にすぎず,抗D免疫グロブリン(RhIg)投与の普及によりD不適合による新生児溶血性疾患(hemolyticdisease of the newborn;HDN)は著明に減少したが,RhIg発売後20年近くを経た現在においても,治療を必要とするHDNはD不適合によるものが最も多く,ときには胎児期から治療を要する重症例がある。Rho(D)陽性妊婦における血液型不適合によるHDNは相対的に増加しているが,重症例は少ない。ABO式血液型不適合によるHDNは重症例はまれであり,妊娠中の検査は必要としない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら