文献詳細
今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠中期
文献概要
妊婦に合併した子宮頸部上皮内癌(以下CISと略)患者の発生頻度は,筆者の0.03%をはじめ諸家の報告はいずれも0.02〜0.11%ほどであり,生殖年齢にある非妊婦の発生頻度に比べても大きな差はないようである1,2)。上田ら3)の10年間のデータでは,妊婦に合併したCISの60例について発見の端緒はすべて妊娠診断時の細胞診であった。この事実から無症状の妊婦における初診時の癌検診は絶好の機会であり,筆者もその重要性を強調しておきたい。
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