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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻5号

1993年05月発行

今月の臨床 産科外来検診マニュアル

妊娠後期

50.バイオフィジカルプロファイル

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.610 - P.614

文献概要

 分娩前胎児管理試験として,①禁忌がなく,②未熟胎児に対する検査として胎児の未熟性をほとんど考慮する必要がなく,③現在利用されている胎児管理試験の中で分娩前胎児死亡率がきわめて低率であるなどの理由から北米では現在分娩前胎児管理試験として不可欠な検査となっている。しかし,残念ながらわが国ではbiophysicalprofile(BPP)が北米並みに十分施行されているとは言えないのが現状である。ドップラーによる血流測定による分娩前胎児管理試験はその有用性がまだ実験段階であり1),fetal heart rate(FHR)モニタリングによるNST以外の分娩前胎児管理試験が北米並みに普及していないわが国の分娩前胎児管理試験は,北米と多くの点で違っている。とくにNST単独の分娩前胎児管理は信頼度が低い2)ことは,欧米の多くの研究が示しているため,わが国でもより信頼度の高い検査としてBPPの普及が望まれる。
 今回,BPPに関するいくつかの問題点を考察し,現時点におけるBPPの有用性を考えてみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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