icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻5号

1993年05月発行

今月の臨床 産科外来検診マニュアル

妊娠後期

51.妊婦のマイナートラブル

著者: 伊藤博之1

所属機関: 1聖路加国際病院産婦人科

ページ範囲:P.615 - P.617

文献概要

 妊婦の訴える愁訴はきわめて多く,それらは妊娠によって生じたホルモン,代謝,呼吸循環,物理的な負荷によって発症するが,妊娠の経過や胎児の予後にはあまり影響を与えない。しかも愁訴の大部分は分娩の終了とともに自然に消失する。そのため,これらの愁訴はマイナートラブル(minor troubles)といわれ,あまり問題にされないまま放置される傾向にある。しかし,妊婦自身にとってはけっこう不快であり心配の種でもある。さらに,愁訴のなかには重大な疾患の前ぶれとしてのサインであることもあり,その鑑別には慎重を要する。
 本項では,産科外来でマイナートラブルを取り扱う上での留意点(表1)と代表的な愁訴のいくつかについて,その原因と対策(保健指導)を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら