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今月の臨床 産科外来検診マニュアル 産褥期
53.乳頭異常・乳腺炎
著者: 杉並洋1
所属機関: 1国立京都病院産婦人科
ページ範囲:P.620 - P.622
文献購入ページに移動 産褥期における乳頭および乳腺の異常については児による哺乳の可否という機能的異常の有無といった観点から論じる必要がある。たとえ形態的異常があったとしてもそれが哺乳の妨げとならなければ,すなわち機能的異常でなければ,それは治療の対象とはならない。一方,形態的異常がなくとも機能的異常,すなわち乳汁産生不良など,があればそれは治療の対象とすべきであると考える。
本稿を執筆するにあたって1992年6月1日から10月31日に当院で分娩した産褥婦235例における乳頭および乳房の形態と機能について検討を加えた。主としてこの成績をもとに児による哺乳の可否という観点から産褥期における乳頭および乳腺の異常について考察する。
本稿を執筆するにあたって1992年6月1日から10月31日に当院で分娩した産褥婦235例における乳頭および乳房の形態と機能について検討を加えた。主としてこの成績をもとに児による哺乳の可否という観点から産褥期における乳頭および乳腺の異常について考察する。
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