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原著
閉経後の肥満婦人における脂質代謝の臨床的検討—Dual energy X-ray absorptiometryによる体組成分析を用いて
著者: 後山尚久1 杉本修1
所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科
ページ範囲:P.657 - P.661
文献購入ページに移動Body Mass Index値で25,%Fat値で30を超える例を肥満者として検討したところ,それ以下の数値を呈する例と比べ明らかに血清トリグリセライド値,総コレステロール値が高かった。さらに血清HDL—コレステロール値が肥満者(%Fat 30<)では有意に(P<0.05)低い結果であった。%Fatが30を超える肥満者では,高コレステロール血症が72.2%の高い頻度でみられた。これらから,閉経後にはDEXA法による%Fatの測定から肥満度を判定し,肥満者では高脂血症の頻度が高いため,その血清脂質値に注意を要し,高脂血症の管理を行うことが重要であると思われる。
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