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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

雑誌目次

今月の臨床 外陰の診かた 構造と生理

1.外陰の発生と分化—最近の知見

著者: 青野敏博

ページ範囲:P.686 - P.689

 性の分化過程は,1)染色体,2)性腺,3)内性器,4)外性器,5)性中枢,6)二次性徴の順序で進行する。この中で外性器(外陰)の状態は一次性徴とも呼ばれ,児が出生した際に性別を判定し,出生届に記載する際の重要な指標になる。
 男女の外性器は共通の原基から発生する。男性胎児の精巣から分泌されたtestosteroneによって,未分化の外性器が男性化するが,この際に局所に存在する5α—reductaseにより,さらに強力なdihydrotestosteroneに転換されることが重要である。一方女性胎児では男性ホルモンの分泌がないので,外性器は女性化する1)

2.局所解剖—外陰皮膚疾患理解のために

著者: 斉藤浩

ページ範囲:P.690 - P.691

 外陰部は,大陰唇,小陰唇,陰核,恥丘,会陰,前庭,処女膜などからなり,大部分は皮膚と同様の付属器を有している。しかし毛嚢を欠く部分や,バルトリン腺(大前庭腺),小前庭腺,スキーン腺など他の部位の皮膚や粘膜には見られない分泌腺もあり,さらに尿道口や腟口に接し,肛門とも隣接していることから,種々の皮膚粘膜疾患が生じやすい。そのため,外陰皮膚疾患の理解と治療には,その疾患の概念と同時に,部位的特殊性ということを理解することが必要である。まず局所の解剖を理解し,そのうえで視診,触診,必要があれば生検や細菌学的,ウイルス学的な検査を加えて診断すべきである。

3.局所解剖—外陰癌根治手術のために

著者: 工藤隆一

ページ範囲:P.692 - P.694

 いかなる手術においても解剖学的な位置関係を整理し,理解しておくことは手術術式そのものをよく理解することであるとともに位置関係を明確にして手術をより適切に行うことに通じる。とくに外陰癌の根治手術の場合,切除範囲が広く何故にこのような手術術式がとられているかについて考え,この手術を教育する上でも局所解剖について理解することは重要と考える。このような観点から外陰部の局所解剖について根治手術に関する事項を中心に概説する。

先天異常

4.出生時における新生児の外陰のみかた

著者: 島田信宏

ページ範囲:P.695 - P.697

新生児の外陰・会陰部のみかた
 出生時にはすべての新生児について,奇形をはじめとする多くの疾患や異常が外陰・会陰部にあるかどうかをよく診察することが日常の習慣になっている。というのも,新生児の外陰・会陰部は多くの奇形や異常が発見される部位である理由による。したがって,ただ視診で観察するということだけでなく,外陰・会陰部は観察者の手指でよく押し開いてみることがたいせつである。
 つぎに,新生児の外陰・会陰部にはどんな奇形とされる疾患やその他の異常があるかということを,観察者が知っていなくてはならない。

5.腟閉鎖症の鑑別診断

著者: 矢内原巧 ,   藤川浩 ,   河合清文

ページ範囲:P.698 - P.701

 狭義の腟閉鎖症は,先天性または後天性の理由により機能的子宮は温存されたまま腟のみが閉鎖したものであるが,本稿においては外陰部の先天異常に分筆されていることより腟欠損症をも含め,本教室における自験例を交えて言及したい。

6.先天性副腎皮質過形成

著者: 久保田俊郎 ,   麻生武志

ページ範囲:P.702 - P.704

 先天性副腎皮質過形成(congenital adrenal hy—perplasia)は,副腎皮質でのステロイド合成過程において必要な酵素が先天的に障害されているためにコルチゾール生合成が低下し,下垂体からACTH過剰分泌をきたす結果,酵素障害部位以前のステロイドなどが過剰に分泌される病態である1)。本症では胎生期初期におけるアンドロジェンの過剰または不足により,外性器が正常に分化せず,性分化異常や性成熟の異常をきたす場合が多いため,外陰の診かたがその診断に重要である。この疾患は男女を問わずみられるが,とくに婦人科臨床においては女性仮性半陰陽として遭遇することが多いことより,女性における先天性副腎皮質過形成を中心に述べたい。

7.精巣性女性化症

著者: 鈴木秋悦 ,   稲垣昇 ,   小関みづほ ,   木村裕幸 ,   南郷周児

ページ範囲:P.705 - P.707

 性の分化は,性染色体によって遺伝的性が誘導され,次いで,性の身体的な特徴が決定され,性腺の性に発展していく。しかし,この過程に何らかの異常が加わると,性の分化の方向に異常を生じてくる。すなわち,その異常をきたす誘因として,環境因子,発達障害因子,遺伝子の突然変異,染色体異常などが上げられる。
 これらの性の分化異常の確定診断は,もちろん,生後,可及的早期になされることが肝要である。その際,とくに生下時の外性器の形態の観察が重要なポイントとなる。しかし,外性器の形にまどわされて,思春期に至るまで,その確定診断が遅れることも少なくない。また,外性器が男性とも女性とも鑑別し難い,いわゆる不明瞭(am—biguous)な外性器の症例も多く,診断は必ずしも容易ではない。

8.性腺形成不全症

著者: 宮川勇生

ページ範囲:P.708 - P.709

 性腺形成不全症(gonadal dysgenesis)は索状性腺(streak gonads)で表現される卵巣の形態的異常,すなわち,発育や形成不全を意味し,しばしば性染色体異常が見られ,Turner's syndrome(45,XO)およびそのkaryotype mosaicismで代表される。また,その関連疾患(gonadal dysgcnesis variants)には,streak gonadsで,karyotypeはXX,またはXYであるが,Turner's syndromeに特徴的な身体的症状が見られないpurc gonadaldysgenesis,さらに,鑑別を要する類似疾患にkaryotypeにY染色体を含むtesticular feminizationsyndromeがある。いずれも内分泌学的には,hypergonadotropic hypogonadismで表現される1)

陰毛の異常

9.無毛症

著者: 大川亮一 ,   森宏之

ページ範囲:P.710 - P.711

 思春期を迎えると第二次性徴の一つとして陰毛の発生をみるが,この陰毛の欠如を一般に無毛症(atrichosis)あるいは外陰無毛症という。またこの発生の希薄なものを陰毛発育不全症(hypotri—chosis)という。

10.多毛(症)

著者: 仲野良介

ページ範囲:P.712 - P.714

 近年,美容に対する関心の高まりとともに,「毛深い」という悩みを持って外来を訪れる女性が増加している。
 外陰の診察において,多毛は注目される所見であり,外陰から下腹部,臍部に向かって,あるいは外陰から下肢に向かっての男性様発毛は問題とすべき所見である。

疾患のポイントと私の治療法

11.皮膚瘙痒症

著者: 武田秀雄

ページ範囲:P.716 - P.717

概念
 皮膚にかゆみを起こすような皮膚疾患(発疹)がまったく存在しないにもかかわらず,自覚的にかゆみを訴える状態を皮膚瘙痒症という。かゆみを生ずる物質(痒物質)の刺激で皮膚表面に存在する痒受容体から脊髄の伝達神経を介して大脳の痒中枢を興奮させ,かゆみを感ずると説明されるが,その原因はわかっていない。
 皮膚瘙痒症には,全身にかゆみを訴える全身性または汎発性瘙痒症と特定の部位だけにかゆみを訴える局所性または限局性瘙痒症があり,後者には特定の部位を冠して陰部瘙痒症,肛門瘙痒症ということもある。

12.カンジダ症

著者: 舘野政也

ページ範囲:P.718 - P.720

 帯下を主訴とする腟外陰炎の中で腟カンジダおよびトリコモナス症は代表的な疾患としてあげられており,産婦人科外来患者中,施設にもよるが,かなりの割合いを占めるものと思われる。なかでも腟外陰カンジダ症は最近とくに多くなってきている。腟カンジダは掻痒を伴う白色苔状の帯下が特色で鏡検によっても診断はきわめて簡単である。したがって治療面においても特効薬的な腟錠や内服薬が数多く開発され,治療法も最近ではかなり簡単である。しかし,一方においては治療によって自覚症状も消失し,治癒したかにみえてもしばしば再発し,難治性であることもけっして少なくない。また,カンジダは抗生物質による長期の治療後,妊婦,消耗性疾患などいわゆるCom—pormized hostの場合に発生することが多く,このような場合の治療はやっかいな場合も少なくない。なお,カンジダは外陰にのみあることは少なく,一般にはカンジダ腟外陰炎として扱う。

13.外陰白癬症

著者: 澤田俊一

ページ範囲:P.721 - P.722

 皮膚白癬菌症は白癬菌の寄生する皮膚の深さにより,浅在性白癬と深在性白癬に分類される。日常診療中よくみかける足白癬(俗称:水虫),頑癬(股部白癬)(俗称:いんきんたむし),体部白癬(俗称:ぜにたむし)などは浅在性白癬に分類される。白癬菌が毛を介して毛嚢に入った疾患が白癬菌性毛瘡,ケルズス禿瘡などの深在性白癬である。
 白癬が陰唇,会陰部などに生じることもあるがこれは頻度としてまれであり,頑癬(股部白癬)から続発することがほとんどであり,今回は「陰股部白癬」について述べる。

14.ヘルペス

著者: 岩坂剛

ページ範囲:P.723 - P.725

 性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV:herpes simplex virus)感染によって発症する疾患である。このウイルスは抗原性の相違,あるいは生物学的,物理学的性状の差異から,1型(HSV—1)と2型(HSV−2)に分類されている。
 性器ヘルペスはその発症様式から,初感染(急性型)と,潜伏したウイルスの再活性化による回帰発症(再発型)の2つに分類される。初感染とは,文字通り,個々の宿主にとって初めての感染をいい,感染後2〜7日して,突然,激烈な疼痛を伴った水疱あるいは潰瘍形成の形で発症する。発熱,鼠径部リンパ節腫脹,排尿障害をきたし,重症の場合は,入院治療を必要とすることもある、免疫不全がなければ,だいたい,2〜3週間の経過で治癒する。一方,初感染後,ウイルスは感染部位の神経支配領域の知覚神経節に潜伏するが,疲労,発熱,月経,紫外線暴露といったストレスが加わった状態,あるいは手術,放射線照射,副腎皮質ステロイドや抗癌剤の投与といった免疫機構を低下させる医療行為を契機にウイルスが再活性化され,潜伏場所から神経線維を伝ってその支配領域の皮膚および粘膜に回帰発症する。この再発型は,前述の急性型に比べると症状は軽く,病巣の範囲も狭く,通常1週間前後で治癒する。ただし,免疫機能低下の高度なものは重篤となりやすく,難治性である。

15.扁平コンジローマ

著者: 淵勲

ページ範囲:P.727 - P.729

 梅毒診のうち,第2期梅毒性丘疹の異型である。外陰部や肛門周囲のように皮膚が互いに接するところで,湿潤していて,その上いろいろな刺激を受けやすいところに発生する。豊富にTre—ponema pallidum(以下TPと略すことあり)が存在するので,感染性がきわめて高く,比較的容易にTPを検出することができる。会陰・小陰唇・大陰唇を中心とした外陰部,肛門周囲に卵円形・楕円形の超米粒大から小豆大の扁平に隆起した丘疹で一般には鮮紅色である。その炎面は湿潤していて,膿性の分泌物や汚苔を伴うことがある。またびらん性のもの,潰瘍化するものがある。

16.急性外陰潰瘍

著者: 松下光彦

ページ範囲:P.730 - P.732

 婦人の外陰部は,局所解剖学的な構造およびその位置から生理的にもつねに衣服などとの摩擦による機械的刺激や,帯下,経血,尿,糞便などの汚染による化学的刺激を受けやすいなどさまざまな要因が絡み合って,体の中でも病変の起こりやすい部位のひとつである。
 また,日常診療においては外陰部に潰瘍を認める症例に遭遇することはさほどまれなことではない。しかしその病態は多岐にわたり,視診のみでこれを的確に診断することは必ずしも容易ではない。それは発病後の日時の経過,病勢の強弱,二次的感染の有無,全身疾患の一部分症の場合,あるいは悪性疾患の末期の病態の場合などが診断を困難にしている。さらに視診上は潰瘍のように見えても病理組織学的にはびらんであったり,発病初期は単なるびらんであってもさまざまな刺激や二次的感染が加わることによって潰瘍化したものまでが含まれるためである。

17.Behçet病

著者: 村瀬隆之 ,   土橋一慶

ページ範囲:P.733 - P.735

概念
 慢性に経過する原因不明の慢性疾患であるベーチェット(Behçet)病は,口腔粘膜のアフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰潰瘍の他,関節炎,副睾丸炎,消化器症状,血管症状,精神神経症状など多彩な症状を呈する全身的疾患である。本邦では1955年頃より患者数が増加し,20〜30歳代に発症し男性に多いとされていたが,その後の厚生省の疫学調査によると性別による差は減少する傾向である1)
 本症の病因について免疫遺伝学の立場からHLAの検索がなされ,その結果HLA-B51が本症と関連するとされたが,その頻度は少なく,汚染物質など環境因子やウイルス,細菌感染なども誘因因子ともいわれている。

18.当科のバルトリン腺嚢腫の治療

著者: 高橋久寿

ページ範囲:P.736 - P.738

 バルトリン腺嚢腫は性生活と関係が深く,表1のように,成熟期婦人を中心にしばしばみられ,加齢とともに減少する疾患である。通常,自然治癒は期待できず,腫大による局所の不快感,疼痛,性交障害や二次感染による膿瘍がみられ,ほとんどがなんらかの手術療法を必要とする。
 今回,当科における過去10年間のバルトリン腺嚢腫26例,膿瘍18例,血腫10例の臨床統計を中心に治療法を述べる。

19.尖圭コンジローマ

著者: 滝沢憲

ページ範囲:P.739 - P.741

 尖圭コンジローマの診断は容易で,外陰部で目立つために,性急な外科的切除が行われやすい。しかし,切除後に再発するものが少なくないので,これを適切に治療することは必ずしも容易ではない。本稿では,尖圭コンジローマを治療する上で鑑別しなければならない小陰唇内側乳頭腫,Bowen病様丘疹と対比しながら,診断・管理法を概説する。

20.萎縮症

著者: 高橋克幸

ページ範囲:P.742 - P.744

概念
 1976年,ISSVD (International Society for theStudy of Vulvar Disease)が外陰疾患の分類とその規準を決めるまでは(1986年にその一部を改訂),外陰疾患はいろいろな名称で呼ばれていた。その中で多用されたものに外陰白斑症(leukopla—kia vulvae)や萎縮症(kraurosis vulvae)がある。しかしながら両者は別個の病変ではなく,時期の違いにより異なる形態を示す同一疾患であり,癌化との関係から論ずるのがよいという考えに立つと,ISSVD分類は妥当な疾患分類である。これまでの萎縮症は,大部分外陰ジストロフィー(vul—var dystophies)の中の硬化性苔癬(lichen scler—osus)に当たる(表1)。
 現在臨床の現場では,萎縮症という呼称が一般的に用いられているが,将来は硬化性(萎縮性)苔癬か外陰ジストロフィーという名称に統一されるであろう。硬化性苔癬のカテゴリーには従来の外陰萎縮症,原発性萎縮症あるいは白斑症の萎縮期とされた病変の大部分が含まれる。硬化性苔癬は卵巣機能が低下した50歳以降が好発年齢で,平均年齢は約60歳といわれるが,成熟期や小児期にもみられる。外陰萎縮がひどくない例では無症状のことも少なくないが,主症状は掻痒ある。

21.外陰白斑症

著者: 柏村正道

ページ範囲:P.745 - P.747

概念
 外陰白斑症は,掻痒感を伴う外陰の白色の病変であるが,その用語の使用に際しては多くの混乱がある。白斑症は,元来口腔や舌に生ずる白斑状の病変に対して与えられた名称であるが,次第に他の部位の同様の病変にも用いられるようになってきた。混乱の最大の原因は,この掻痒感を伴う白色病変に多くの異なる病理学的所見が含まれていることである。表1は,外陰の非腫瘍性病変における用語の時代的変遷であるが,硬化性苔癬,外陰萎縮症,白斑症,増殖性外陰炎などの多くの用語が,1975年にジストロフィーに総称されることになった1)。この時点で白斑症という用語は正式には消失したが,臨床的にはなお使用されているのが現状である。ジストロフィーは,病因が栄養障害によるものであるという考え方から命名されたものであるが,反論も多く,1987年には,萎縮性の病変である硬化性苔癬と増殖性の病変である扁平上皮過形成とに分けることが提唱されている2)。従来,ボーエン病,単純癌,ケラ紅斑症と呼ばれていた前癌病変は,1975年に扁平上皮内癌に統合され,さらに1987年,周辺の異型上皮を包括して外陰1波内腫瘍に統一されることになった。以上の経緯から考えると,外陰白斑症にどのような病変を含ませるべきかは不明であるが,本稿においては硬化性苔癬と扁平上皮過形成を中心にして述べる。

22.外陰ジストロフィー

著者: 上田外幸

ページ範囲:P.748 - P.749

 外陰ジストロフィー1,2)は外陰皮膚・粘膜の非腫瘍性上皮性病変で,古くは白斑症leukoplakia,白斑性外陰炎leukoplakic vulvitis,硬化性萎縮性苔癬lichen sclerosus et atrophicus,外陰萎縮症kraurosis vulvae,原発性萎縮症primary atrophy,硬化性皮膚疾患sclerotic dermatosis,萎縮性および増殖性外陰炎atrophic and hyperplastic vulvitisなどの名称で呼ばれたものである。これら混乱した用語の国際的統一をめざした分類が国際外陰疾患研究会International Society for the Study ofVulvar Disease(ISSVD)の第2回国際集会において採択され,命名委員会により1976年に公表された(表1「A」)。

23.Paget病

著者: 利部輝雄

ページ範囲:P.750 - P.751

概要
 Paget病は,乳房Paget病と乳房外Paget病に分類される。乳房外Paget病は,さらに外陰部Paget病,肛門部Paget病と腋窩部Paget病に分類される。
 Paget病はかつて前癌症とみなされていたが,最近では臨床的にPagct癌として取り扱われるようになってきている。1987年,国際外陰疾患研究会(International Society for the Study of VulvarDisease:ISSVD)と国際婦人科病理学会(Inter—national Society of Gynecological Pathologists:ISGP)の外陰腫瘍新分類案では,外陰Paget病は外陰上皮内腫瘍のなかの非扁平上皮性上皮内腫瘍に分類されている。

24.外陰表皮内癌

著者: 山辺徹

ページ範囲:P.752 - P.753

 前癌性皮膚症(Bowen,1912)と紅色肥厚症(Queyrat,1911)は本態的に同種の病変とされ,一般に皮膚におけるものをBowen病,また粘膜に生じた場合を紅色肥厚症と呼んで区別されてきた。Collinsらは単純性上皮内癌(表皮内癌)とBowen病は組織学的に区別され,前者のほうが早期に浸潤癌に進展することを指摘した。その後,Woodruffら3)は表皮内癌とBowen病の共存ないし移行例のあることから,これらを扁平上皮内癌として一括すべきとした。ISSVD分類2)でも,従来からBowen病,紅色肥厚症および単純性上皮内癌と呼ばれた病変は外陰上皮内腫瘍(VIN)に含まれるものとし,好ましい名称ではないとしている。またBowen様丘疹症の語が多発性丘疹を伴うVINの例に用いられているが,病理学的用語としては受け入れられていない。ISSVDでは,さらに非扁平上皮性VINのカテゴリーにPaget病と表皮内黒色腫を含めている(表1)。

25.外陰癌—単純外陰切除術

著者: 塚本直樹

ページ範囲:P.754 - P.755

 外陰癌で,単純外陰切除術simple vulvectomy(SV)の対象となる症例は比較的少ない。従来は,外陰の上皮内癌といわれていた疾患に対して本術式がよく行われた。外陰のBowen病や上皮内癌といった診断名は現在では使用されずに,本邦では表皮内癌,また外国ではvulvar intraepithelialneoplasia(VIN)と呼ばれている1)
 VINIIIは単発または多発性であり,一般に閉経前では多発性,閉経後では単発性である。VINIIIの治療としては腫瘍切除術wide local excision(WLE)で十分であることが多い。しかし,高齢老や免疫不全のある患者の広汎な病巣に対してはSVが行われる。

26.外陰癌—根治手術

著者: 塚本直樹

ページ範囲:P.756 - P.757

 外陰癌根治手術とは,広汎性外陰摘出術radicalvulvectomy(RV)と両側鼠径リンパ節郭清術bilateral groin node dissection (GND)とを行うことであると考える。これは子宮頸癌に対する広汎子宮全摘出術が,所属リンパ節の郭清を含むことと同じである。
 前述したように,私はPaget病に対してはRVを行っており,皮下に腺癌が見つかれば後日にGNDを追加することにしている。

27.外陰癌—筋皮膚弁移植術

著者: 武田佳彦 ,   滝沢憲

ページ範囲:P.758 - P.760

 外陰癌は全婦人科悪性腫瘍の2%内外といわれているが,私どもは,1985〜1992年の8年間に4例(この間の全婦人科悪性腫瘍の0.6%)を経験したにすぎない。1985年に経験したメラノーマ症例には,広汎性外陰摘除後に一次的創部閉鎖を試みたが,創部は壊死・離開し,治療に難儀した。そこで以後は,筋皮膚弁(とくに薄筋皮膚弁gra—cilis myocutaneous flap)にて被覆している。本稿では,外陰摘除後に用い得る筋皮膚弁について述べる。

28.外陰癌—化学療法

著者: 河野一郎

ページ範囲:P.761 - P.763

 外陰癌の5年生存率は現在50%を少し上回る程度であるが1),その治療方法は手術を中心としたものが多い。1962年梅沢らによってbleomycin(BLM)が発見され,1967年以降臨床的に皮膚癌など扁平上皮癌に対する有効性が認められたこともあってわが国では外陰癌に対してBLMを用いた化学療法がよく試みられてきた。しかしわが国より外陰癌の発生頻度の高い欧米では化学療法は必ずしも一般的ではなく,他の婦人科腫瘍と比べて今日なお確立された治療法とはなっていない。
 外陰部の悪性腫瘍には悪性黒色腫やバルトリン腺などに由来する腺癌もあるが外陰癌の発生頻度は全体でも低く,本稿では外陰癌の中で最も多い扁平上皮癌の化学療法について概説する。

29.メラノーマ

著者: 磯崎太一 ,   佐々木茂

ページ範囲:P.764 - P.768

 悪性黒色腫(melanoma)は,胎生期neural crestに由来するmelanocyteを発生母地とする腫瘍で,日本人には比較的まれな腫瘍である。
 皮膚科・眼科領域に多く発生するものの,外陰部原発では,悪性黒色腫中5%とされ,外陰癌中4%を占めるにすぎない。

30.会陰部の裂傷

著者: 進純郎

ページ範囲:P.769 - P.771

 会陰裂傷とは会陰部の組織の裂傷を言う。分娩に際しては腟壁の裂傷を伴うことがほとんどである。会陰裂傷は,その程度により第1度〜第4度に分類されている1)(図1)。
 第1度会陰裂傷:最も軽度なもので会陰皮膚および腟粘膜にのみ限局する裂傷。

カラーグラフ 胎児・胎盤の生理と病理・18

脳奇形

著者: 中山雅弘 ,   今井史郎

ページ範囲:P.681 - P.683

 中枢神経系の奇形には多くのものがあり,当センターの先天奇形例の経験からは中枢神経系の奇形は心・循環系奇形についで多くみられ,出生前診断の際には予後との関連から,とくに考慮すべき重要な病態である.

Current Research

産婦人科領域における遅発性ウイルス感染症—B型肝炎ウイルスからC型肝炎ウイルスヘー

著者: 稲葉憲之

ページ範囲:P.773 - P.779

はじめに
 B型肝炎ウイルス(HBV)およびC型肝炎ウイルス(HCV)は一種の遅発性ウイルス感染症(slowvirus infection:SVI)1)を引き起こし,感染後長いキャリア時代を経て肝癌を発症せしめることが知られている。それぞれのウイルスキャリアの79歳までの肝癌発症率(whole life cumulative risk:WCR)はHBVが16.7%,HCVが23.4%に達し(表1),喫煙者の肺癌発症率(20〜73歳)4.6%に比して有意に高いことが知られている。また,両ウイルス共男性においてそのWCRが有意に高率であるが,女性キャリアは妊娠,分娩,育児などを通じて次世代ヘウイルスのみならずSVI疾患を伝播させる可能性があり,産婦人科においては重要な疾患の一つである。当科では1975年よりHBVの,また1989年よりHCVの疫学的調査,母児感染・夫婦間感染調査などを実施してきた。HBV以下,母児感染予防における当科の新生児早期ワクチン接種・HB immunoglobulin(HBIG)1回投与法の成績および当科におけるHCVの母子感染成績に焦点を絞り,紹介したい。

原著

婦人科悪性腫瘍における新しい腫瘍マーカーCytokeratin 19の臨床的有用性に関する研究

著者: 根岸能之

ページ範囲:P.781 - P.786

 Centocor CYFRA 21-1 RIA Kitを用い婦人科悪性腫瘍における血中Cytokera—tin 19(CK 19)を測定し,CK 19の腫瘍マーカーとしての臨床的有用性を検討した。その結果,CK 19のcut off値を2.2ng/mlと設定すると,各疾患のCK 19の陽性率は原発性卵巣癌が58.7%,子宮内膜癌が50%,子宮頸部扁平上皮癌が45%であった.一方,良性卵巣腫瘍は3.3%,内膜症性嚢胞は全例陰性ときわめて少ないfalse positiveを示した。CK 19とCA 125の組み合わせで原発性卵巣癌は87%,子宮内膜癌は70%,CK 19とSCCとでは子宮頸部扁平上皮癌は70%と単独測定に比較して陽性率が向上した。良・悪性卵巣腫瘍におけるCK 19とTPA問に強い相関(r=0.793)が認められ,CK 19はTPAに取って代われる腫瘍マーカーであることが示唆された。各腫瘍マーカーのROC 曲線から,CK 19は原発性卵巣癌の腫瘍マーカーとしてCA 125と同様に有用であることが証明された。

症例

子宮を温存し得た頸管妊娠の3例

著者: 斉藤正博 ,   石原理 ,   関博之 ,   竹田省 ,   飯野明 ,   木下勝之 ,   高田真一

ページ範囲:P.787 - P.791

 子宮を温存し得た3例の頸管妊娠を経験したので報告し,その方法につき叙述した。
 1例目はMTX (methotrexate)20 mg/日を5日間投与した後に,子宮内容除去を試みたが,止血不能のため開腹した。子宮頸部を縦切開し着床部を縫合止血し子宮を温存し得た。2例目はetoposide 50 mg/日を5日間投与後,開腹した。子宮動脈血流を一時的に遮断し,子宮頸部を縦切開し掻爬後,縫合止血した。3例目はetoposide 150 mg/日を5日間投与後掻爬を行った.出血は少量であった。
 このように,頸管妊娠の診断がつき,子宮温存の必要があれば,化学療法を行った後に掻爬術を行うか,止血困難な場合は,開腹して頸管縦切開を加え,着床部を掻爬後,縫合することにより止血可能である。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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