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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

今月の臨床 外陰の診かた

構造と生理

1.外陰の発生と分化—最近の知見

著者: 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.686 - P.689

文献概要

 性の分化過程は,1)染色体,2)性腺,3)内性器,4)外性器,5)性中枢,6)二次性徴の順序で進行する。この中で外性器(外陰)の状態は一次性徴とも呼ばれ,児が出生した際に性別を判定し,出生届に記載する際の重要な指標になる。
 男女の外性器は共通の原基から発生する。男性胎児の精巣から分泌されたtestosteroneによって,未分化の外性器が男性化するが,この際に局所に存在する5α—reductaseにより,さらに強力なdihydrotestosteroneに転換されることが重要である。一方女性胎児では男性ホルモンの分泌がないので,外性器は女性化する1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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