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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

今月の臨床 外陰の診かた

先天異常

7.精巣性女性化症

著者: 鈴木秋悦1 稲垣昇1 小関みづほ1 木村裕幸1 南郷周児1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.705 - P.707

文献概要

 性の分化は,性染色体によって遺伝的性が誘導され,次いで,性の身体的な特徴が決定され,性腺の性に発展していく。しかし,この過程に何らかの異常が加わると,性の分化の方向に異常を生じてくる。すなわち,その異常をきたす誘因として,環境因子,発達障害因子,遺伝子の突然変異,染色体異常などが上げられる。
 これらの性の分化異常の確定診断は,もちろん,生後,可及的早期になされることが肝要である。その際,とくに生下時の外性器の形態の観察が重要なポイントとなる。しかし,外性器の形にまどわされて,思春期に至るまで,その確定診断が遅れることも少なくない。また,外性器が男性とも女性とも鑑別し難い,いわゆる不明瞭(am—biguous)な外性器の症例も多く,診断は必ずしも容易ではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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