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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

今月の臨床 外陰の診かた 疾患のポイントと私の治療法

12.カンジダ症

著者: 舘野政也1

所属機関: 1富山県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.718 - P.720

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 帯下を主訴とする腟外陰炎の中で腟カンジダおよびトリコモナス症は代表的な疾患としてあげられており,産婦人科外来患者中,施設にもよるが,かなりの割合いを占めるものと思われる。なかでも腟外陰カンジダ症は最近とくに多くなってきている。腟カンジダは掻痒を伴う白色苔状の帯下が特色で鏡検によっても診断はきわめて簡単である。したがって治療面においても特効薬的な腟錠や内服薬が数多く開発され,治療法も最近ではかなり簡単である。しかし,一方においては治療によって自覚症状も消失し,治癒したかにみえてもしばしば再発し,難治性であることもけっして少なくない。また,カンジダは抗生物質による長期の治療後,妊婦,消耗性疾患などいわゆるCom—pormized hostの場合に発生することが多く,このような場合の治療はやっかいな場合も少なくない。なお,カンジダは外陰にのみあることは少なく,一般にはカンジダ腟外陰炎として扱う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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