icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

今月の臨床 外陰の診かた

疾患のポイントと私の治療法

17.Behçet病

著者: 村瀬隆之1 土橋一慶1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.733 - P.735

文献概要

概念
 慢性に経過する原因不明の慢性疾患であるベーチェット(Behçet)病は,口腔粘膜のアフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰潰瘍の他,関節炎,副睾丸炎,消化器症状,血管症状,精神神経症状など多彩な症状を呈する全身的疾患である。本邦では1955年頃より患者数が増加し,20〜30歳代に発症し男性に多いとされていたが,その後の厚生省の疫学調査によると性別による差は減少する傾向である1)
 本症の病因について免疫遺伝学の立場からHLAの検索がなされ,その結果HLA-B51が本症と関連するとされたが,その頻度は少なく,汚染物質など環境因子やウイルス,細菌感染なども誘因因子ともいわれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら