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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

今月の臨床 外陰の診かた 疾患のポイントと私の治療法

25.外陰癌—単純外陰切除術

著者: 塚本直樹1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター

ページ範囲:P.754 - P.755

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 外陰癌で,単純外陰切除術simple vulvectomy(SV)の対象となる症例は比較的少ない。従来は,外陰の上皮内癌といわれていた疾患に対して本術式がよく行われた。外陰のBowen病や上皮内癌といった診断名は現在では使用されずに,本邦では表皮内癌,また外国ではvulvar intraepithelialneoplasia(VIN)と呼ばれている1)
 VINIIIは単発または多発性であり,一般に閉経前では多発性,閉経後では単発性である。VINIIIの治療としては腫瘍切除術wide local excision(WLE)で十分であることが多い。しかし,高齢老や免疫不全のある患者の広汎な病巣に対してはSVが行われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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