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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

コラム HRTと他剤併用

HRTと向精神薬

著者: 中村元一1

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会浜の町病院産婦人科

ページ範囲:P.809 - P.809

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 更年期障害にはhot flushに代表される血管運動神経症状や,不安感やうつ状態などの精神神経症状があり,一般的にHRTは前者に奏効することが多いと言われている。しかし,Lauritzenがdouble blind studyで示したごとく,不眠,不安,イライラ,うつ状態などに対してもHRTが効果を示すことは多く,われわれはホルモン的に更年期以降と診断され,上記のような症状を訴える患者にはファーストチョイスとしてHRT単独療法を行っている。そして,HRTだけでは効果のみられない場合にのみ,向精神薬の併用療法を行っている。
 心因性と思われるもののうち不眠,不安,イライラなど不定愁訴が主症状であれば抗不安薬を用いる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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