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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻7号

1993年07月発行

今月の臨床 ホルモン補充療法;HRT

性ホルモンの作用効果

7.脂質代謝

著者: 大濱紘三1

所属機関: 1広島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.820 - P.822

文献概要

 エストロゲン欠乏状態にある閉経婦人や卵巣摘出婦人では血清総コレステロール(T-C)やLDLコレステロール(LDL-C)が上昇し,HDLコレステロール(HDL-C)が低下し,この状態が長期間持続すれば動脈硬化の形成につながり,さらには心筋梗塞の発生に結びつく。このようなエストロゲン低下状態にある婦人に対するホルモン補充療法(HRT)は,脂質代謝を改善して心血管系障害による死亡を減少させることが欧米での研究により明らかにされており,わが国の女性に対しても同様の効果が期待されている。本稿では自験成績を含めて,エストロゲンを主体としたHRTの脂質代謝への影響について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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