icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻7号

1993年07月発行

文献概要

今月の臨床 ホルモン補充療法;HRT HRTの副作用

24.ホルモン補充療法と子宮体癌のリスク

著者: 林玲子1 蔵本博行2

所属機関: 1北里ヘルスサイエンスセンター 2北里大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.868 - P.869

文献購入ページに移動
 アメリカなどでは1970年代初期から「女性を永遠に若くする」とのかけ声の下,エストロゲンの長期投与が更年期障害や骨粗鬆症の予防目的で用いられている。経口摂取可能な結合型エストロゲンが開発されて以来のことである。本ホルモン補充療法の有用性が認められている反面,子宮体癌(内膜癌)の発症する危険が高いと警告する報告が早くも1970年代からなされている。本邦においては,エストロゲンによる発癌例のまとまった報告はないが,今後,ホルモン補充療法の普及により,その発生が懸念されるので,以下,エストロゲンと子宮内膜癌の関連についてまとめることとしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?