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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻7号

1993年07月発行

原著

ヒト胎盤絨毛組織培養上清の血小板凝集阻止活性の研究—PAFならびにSTA2惹起血小板凝集に与える影響

著者: 飯岡秀晃1 赤田忍1 島本太香子1 山田嘉彦1 阪本義晴1 森山郁子1 一條元彦1

所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科

ページ範囲:P.897 - P.901

文献概要

 ヒト胎盤絨毛組織培養上清にはadenosine diphosphate(ADI)惹起血小板凝集に対する阻止活性が存在する。今回は,最近注目されている血小板凝集惹起物質であるplatelet activating factor(PAF)ならびにstable thromboxane A2,(STA2)にも注目し検討を加えた。
 1.ヒト胎盤絨毛組織培養上清にはADP惹起血小板凝集阻止活性以外にも,PAFならびにSTA2惹起血小板凝集阻止活性も存在した。多血小板血漿にヒト胎盤絨毛組織培養上清を添加しておき,血小板凝集を惹起すると,添加した培養上清の濃度に比例してADP,PAFならびにSTA2惹起血小板凝集は阻止された。
 2.ヒト胎盤絨毛組織培養上清の添加によって,一端ADP,PAFならびにSTA2によって惹起された血小板凝集も阻止された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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