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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻8号

1993年08月発行

今月の臨床 産婦管理—on callに応える

陣痛室

10.無痛分娩の主役としてまたは補助的に投与された薬剤のENNSあるいはNACSによる評価の文献的考察

著者: 尾島信夫1

所属機関: 1聖母女子短期大学

ページ範囲:P.942 - P.944

文献概要

 1955年トコロンビア大学に当時の産科麻酔主任教授のアプガー女史を訪ねたとき「昨年発表した方式です」と気軽にご本人からもらったノートの内容が実よその後の産科の金科玉条となった世界的なApgar scoreであった。新生児の呼吸循環状態の目安としては確かに有益だけれども,最近はもっと微妙な新生児の神経機能については,検査の目があらすぎて,より敏感な他種の検査法が望まれてきた。Brazeltonが1973年に単行本として発表したNBAS(The Neonatal Bchavioral Asess—ment Scale)が有名となったが,これは熟練者がチェックしても1例に45分も要するので,新生児室に収容してからはよいアプガーなみに分娩室で用いることは不適とされる。ENNS(The EarlyNeonatal Neurobehavioral Scale)(Anesthesiology40:121, 1974)は早く簡単にできるようで北里大の天野講師が10年前に無痛分娩研究会で紹介した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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