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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻8号

1993年08月発行

今月の臨床 産婦管理—on callに応える

分娩室

21.座位分娩のメリットとデメリット

著者: 永井宏1

所属機関: 1向仁会永井病院

ページ範囲:P.978 - P.981

文献概要

 FH Howardらによって主張された座位分娩の優位性は,Caldeyro-Barciaらによって多方面より実証された1,2)。わが国でも関場,永井らを中心として検討が行われ,種々の利点が浮上し(表1,2)論文3〜9)も多い。
 すなわち,座位分娩は自然の摂理にかなった分娩体位である。座位をとることによって分娩時の姿勢は,体幹が直立した体位となるが,産道(分娩誘導線),陣痛の作用方向,胎児下降方向,胎児重力のすべてが一致して下方に向くことになり,力の消費を少なく出産を迎えることができる。また上半身が起きているため視野が通常の生活と同じ範囲で得られる。そのため周囲を十分に認識することができ,不安感を最小限に抑えることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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