文献詳細
今月の臨床 産婦管理—on callに応える
分娩室
文献概要
臍帯巻絡は,約25〜40%の分娩時に観察され,最も頻度の高い臍帯の異常である1)。臍帯巻絡があると,分娩時に臍帯圧迫の原因となり,変動性一過性徐脈(variable deceleration:VD)や遷延性徐脈などの出現頻度が高くなる。したがって,臍帯巻絡のある児の分娩では,われわれ産科医はVD出現による胎児仮死発症に対してつねにoncallの状態にいることを意識していなければならない。症例を提示し考えてゆく。
掲載誌情報