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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻8号

1993年08月発行

今月の臨床 産婦管理—on callに応える

褥室

29.子宮復古不全への対応

著者: 荒川公秀1

所属機関: 1浜の町病院産婦人科

ページ範囲:P.1002 - P.1003

文献概要

産褥における子宮の復古
 分娩による胎児の娩出とともに子宮の復古ははじまり,重量は分娩直後には約1,000gであるが,1週後には500g,3週後には200g,そして6週後には約60gとなる。一方,子宮腔長も速やかに短縮し,分娩直後には約15cmを示すが,6週後にはほぼ非妊時の7〜8cmに復する(図1)。
 従来より子宮復古の状態は,子宮底の高さによって表現されることが多い。分娩直後に恥骨上縁4〜5横指を示した子宮底高は,その後一時上昇し,産褥1日目にはほぼ臍高となり,その後1日ごとに約1横指ずつ下降する。したがって産褥5日目には臍高と恥骨結合の中央,7日目には恥骨結合上約2横指となり,12〜14日目でまったく触れなくなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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