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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻9号

1993年09月発行

今月の臨床 治療にてこずる感染症

エイズ

9.治療の現況と展望

著者: 南谷幹夫1

所属機関: 1厚生省エイズサーベイランス

ページ範囲:P.1060 - P.1062

文献概要

 エイズは,HIV(ヒト免疫不全ウイルス,1983年に発見,通称エイズウイルス)の感染により細胞性免疫が障害されて感染抵抗力の低下をきたした結果,日和見感染症,日和見腫瘍,あるいは神経障害などを発症した病態である。HIVに感染した後,平均8〜10年の無症候性感染期を経てエイズを発症する。
 すなわちエイズの治療としては抗HIV療法,日和見疾患療法,免疫調節療法が必要である。しかし確実に有効な抗HIV剤のない現在では,エイズに進行する以前の無症候性感染期にエイズ発症阻止を目的とする治療を行うことに重点がおかれている。紙数の関係から抗HIV剤に限って治療と発症予防の現況並びに今後の展望を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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