文献詳細
今月の臨床 治療にてこずる感染症
C型肝炎
文献概要
C型肝炎ウイルスは1本鎖のRNAウイルスであり,その塩基配列の類似性よりフラビウイルス属に近似のウイルスと考えられている。いまだウイルス粒子の詳細な構造は不明であるが,表面にエンベロープ蛋白を有し,内部にRNAを取り囲むコア蛋白を持つ粒子であることが想定されている。またクロロフォルム処理によって感染性がなくなるという実験的事実も知られている。本項ではこれらをふまえて,種々の状況における感染予防上の注意点について概説する。
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