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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科47巻9号

1993年09月発行

文献概要

今月の臨床 治療にてこずる感染症 MRSA

18.MRSA-TSS (トキシックショック症候群)

著者: 中林正雄1 工藤美樹2 高木耕一郎1 武田佳彦1

所属機関: 1東京女子医科大学母子総合医療センター 2東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1088 - P.1090

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 トキシックショック症候群(Toxic Shock Synd—rome;TSS)は1978年にToddら1)により最初に報告された新しい型の黄色ブドウ球菌感染症で,黄色ブドウ球菌の産生する外毒素により急激で多彩な症候,臓器障害を呈し致死率も数パーセントと少なくない。最近,産婦人科領域においてもMRSAによる感染症が増加するにつれてこれを原因とするTSSに遭遇する機会が増加しつつある。
 本稿でははじめに当院で最近経験した帝王切開術後に発症したTSS症例を提示し,次にTSSの発症機序,症状・診断,治療方針について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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