文献詳細
文献概要
今月の臨床 治療にてこずる感染症 難治性症例の経験
21.バルトリン腺炎
著者: 関賢一1 木挽貢慈1
所属機関: 1川崎市立川崎病院産婦人科
ページ範囲:P.1098 - P.1099
文献購入ページに移動 バルトリン腺の炎症は,腹開口部にはじまり,排泄管部および腺体に波及すると,バルトリン膿瘍を形成するに至る。また,腺開口部が閉鎖すると,分泌物が排泄管および腺内に貯留し,バルトリン腺嚢腫となる。
いずれも異物感,腫脹感,自発痛などの症状があるときには,穿刺,切開などにより,排液,排膿し,抗生剤の投与により一時的な治療を行うことが多い。しかし,なかには何度穿刺,排膿をくり返しても軽快しなかったり,一度治癒した後,数ヵ月ないしは数年を経て再発するものもある。本稿では,難治性のバルトリン腺膿瘍の症例を示し,合わせてわれわれの施設での治療状況を報告する。
いずれも異物感,腫脹感,自発痛などの症状があるときには,穿刺,切開などにより,排液,排膿し,抗生剤の投与により一時的な治療を行うことが多い。しかし,なかには何度穿刺,排膿をくり返しても軽快しなかったり,一度治癒した後,数ヵ月ないしは数年を経て再発するものもある。本稿では,難治性のバルトリン腺膿瘍の症例を示し,合わせてわれわれの施設での治療状況を報告する。
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