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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻1号

1994年01月発行

カラーグラフ 摘出標本の見方・7

卵巣胚細胞性腫瘍—未分化胚細胞腫

著者: 薬師寺道明1 片岡明生1 大蔵尚文1 杉山徹1 岩永成晃1 田中博志1 西田敬1

所属機関: 1久留米大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.5 - P.7

文献概要

 卵巣胚細胞腫瘍の取扱いにあたり,病理検体の採取および診断,術中,術後の治療法の選択に最も注意を要するのは,未分化胚細胞腫,未熟奇形腫といった旧日本産婦人科学会卵巣腫瘍分類の低悪性群に分類されていた腫瘍である.というのは,これらの腫瘍は一般に悪性度は低いと思われているが,安易な生殖機能の温存手術や術後の化学療法の省略などにより,ひとたびその取り扱いを誤るとその生命予後にも重大な影響を及ぼしかねないため,十分な知識と経験を要求される.今回は胚細胞性腫瘍のうち,未分化胚細胞腫について呈示し,その摘出標本の特徴などについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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