文献詳細
今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる
薬物療法プラクティス
文献概要
多嚢胞性卵巣(PCO)は内分泌学的には高LH血症,高アンドロゲン血症を合併した排卵障害疾患であり,臨床的に高い排卵率にもかかわらず,妊娠率が低く,また早発黄体化や卵巣過剰症候群(OHSS)などの合併症を起こしやすいという特質を持っている.したがってPCOの排卵誘発法は,いかにして高い妊娠率を獲得し,またいかにして合併症を防ぐかという点に集約される.本稿ではこれらに関し,とくにpure FSH療法およびGnRHアゴニストとpure FSH製剤の併用療法について概説する.
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