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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻1号

1994年01月発行

今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる

薬物療法プラクティス

6.骨粗鬆症の予防と治療

著者: 天貝均1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系整形外科

ページ範囲:P.32 - P.34

文献概要

 骨粗鬆症には若年者に発生する特発性骨粗鬆症と種々の疾患によって二次的に発生する二次性骨粗鬆症などがあるが,治療対象となるものの大部分は閉経前後期から老年者に発生する骨粗鬆症である.わが国では,平均余命の延長によって老年者の人口が急速に増大する傾向にあり,今後さらに治療の重要性を増すものと思われている.
 骨粗鬆症の発生機序についてはいまだに不明な点が多いが,近年の骨代謝研究の進歩によって,卵巣機能との関係とくに閉経前後期のエストロゲンの消長と骨量の関係,エストロゲンの骨芽細胞に対する作用など明らかになりつつある,現在,臨床的にはカルシウム代謝の改善と骨量の増加を期待できる薬物や治療効果の判定に必要な骨密度測定装置の開発が行われており,積極的な薬物療法が行われようとしている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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