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今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる 薬物療法プラクティス
8.自己血輸血と増血剤(鉄剤,エリスロポエチン)
著者: 井原勝彦1 西田幸弘1 雨宮彰1 大竹重彰1
所属機関: 1国立呉病院心臓血管外科
ページ範囲:P.38 - P.39
文献購入ページに移動このうち手術前の自己血貯血法には,採血した血液をそのまま冷蔵庫に保存するだけというきわめて単純な全血保存法が,最もよく利用されている.しかし,問題は,血液の保存期間は3週間であり,蓄えられる自己血の量におのずから限界があると言うことである.そこで,最近では,限られた期間内にできるだけ多くの貯血を行い,しかも手術前には貧血から立ち直って手術に臨めるように,骨髄の造血機能を刺激しようという目的で鉄剤およびエリスロポエチンの投与が利用されるようになってきている.
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