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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻1号

1994年01月発行

今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる

薬物療法プラクティス

10.不育症に対するステロイド・アスピリン併用療法

著者: 青木耕治1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.43 - P.45

文献概要

 2回以上の流産・死産を経験した不育症患者に対して,一般的にまず夫婦の染色体検査,患者自身の内分泌検査,子宮卵巣造影検査などが施行されるが,それらにより原因が明らかにされる確率は半数以下である.近年新たに免疫学的誘因による不育症の存在が,多くの研究者により論議されている.その免疫学的誘因には2種類あり,ひとつは同種免疫異常によるものであり,もうひとつは自己免疫異常によるものである.不育症の誘因と考えられる自己免疫異常としては,ループスアンチコアグラント抗体と抗リン脂質抗体が注目されている.本稿では抗リン脂質抗体と不育症の関係を簡単に説明し,その治療法としてのステロイド・アスピリン併用療法について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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