icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻1号

1994年01月発行

今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる

薬物療法プラクティス

13.クラミジア感染症の薬物療法

著者: 野口昌良1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.52 - P.53

文献概要

 Chlamydia感染症が性病性リンパ肉芽腫やトラコーマ結膜炎など,50年以上前から知られていた疾患以外にもさまざまな感染形態を示すことが知られたのは,本邦においては1980年代に入ってからのことである.
 その結果,野鳥や愛玩用の鳥などから Chla—mydia psittaciによる感染が判明し,さらにChla—mydia trachomatisがSTDとして性器感染をすること,とりわけ女性においては頸管に生じた初期感染が上行性に腹腔内に及び,これが卵管およびその周辺の癒着,加えて卵管の通過障害を引き起こし,不妊症の原因として知られるようになった.同時に,頸管などいわゆる産道にクラミジア感染があると,分娩時に新生児に感染が起こり,新生児結膜炎や肺炎を引き起こすことも明らかになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら