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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻1号

1994年01月発行

今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる

話題の薬剤

19.G-CSF, OSF

著者: 根岸能之1

所属機関: 1東京医科大学産婦人科

ページ範囲:P.66 - P.67

文献概要

 婦人科悪性腫瘍とくに卵巣癌に化学療法を行う際に,しばしば好中球減少がみられやむなく治療を中止する場合がある.これは過去に化学療法を行った症例に強い傾向がみられる,その解決策として,CSFを用いて好中球減少を防ぎ感染症を予防する方法および自家造血幹細胞移植術(periph—eral blood stem cell transplantation:PBSCT,autologous bone marrow transplantation:ABMT)にCSFが用いられるようになった.CSFにはG-CSF, M-CSF, GM-CSFがあり,おのおのの特徴を簡単に記す.
 G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子,レノグラスチム:ノイトロジン,フィルグラスチム:グラン)分子量約20,000の糖蛋白質で顆粒球系前駆細胞に特異的に作用し,好中球への分化・増殖を促進し好中球数を著しく増加させる.副作用はきわめて少なく臨床的に最も有用性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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