文献詳細
症例
羊水穿刺による高位破水後に長期管理しえた自然分娩例について—新しい破水診断試薬(抗AFPモノクローナル抗体キット)の応用
著者: 岸田達朗1 山田秀人1 佐川正1 藤本征一郎1
所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.117 - P.120
文献概要
妊娠15週6日に羊水穿刺施行後の破水と診断され,入院時のAFPキットは陽性であったが,経過観察中にAFPキットをくり返し行ったところ陰性となり,高位破水の卵膜自然修復(reseal)と考えられた症例を経験した.妊娠期間は37週まで延長され,感染徴候もなく,成熟児を娩出しえた.高位破水のresealについては,われわれの2症例についての報告4)以外に具体例についての報告が内外になく,本症例は,羊水穿刺後ではあるが3症例目と思われ,その臨床経過について報告する.
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