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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻10号

1994年10月発行

雑誌目次

今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科 月経異常と難治性合併症

1.再生不良性貧血

著者: 外山圭助

ページ範囲:P.1192 - P.1194

 再生不良性貧血とは,造血が持続的に抑制され,末梢血における汎血球減少と骨髄の低形成を呈する状態であり,骨髄抑制が他の疾患の部分症状であるものは含まれない.再生不良性貧血には発症原因の有無によって,二次性と特発性(先天性と後天性)に分類される.本邦における再生不良性貧血は特発性後天性が85%を占める.特発性再生不良性貧血の病因は現在のところ不明であり,おそらくはいくつかの病因の関与が考えられている.病態としては造血幹細胞あるいは造血前駆細胞の分化増殖に障害を有する状態で,その機序として,造血幹細胞の減少,免疫性機序による造血細胞あるいは造血前駆細胞の抑制,造血微小環境の障害などが現在考えられている1)

2.白血病

著者: 中畑龍俊

ページ範囲:P.1196 - P.1199

 白血病は,正常の造血制御機構から逸脱した異常幹細胞(leukemic stem cell)が,クローナルに増殖することによりもたらされる疾患である.白血病幹細胞クローンは,正常造血幹細胞に比べて増殖優位性を持つため,正常造血は次第に圧迫され,やがて骨髄不全状態となり,貧血,顆粒球減少,血小板減少に伴うさまざまな症状を呈すると考えられる.白血病幹細胞クローンがいつ,いかなる病因で発生し,なぜ増殖優位性を獲得するかはほとんどわかっていない.

3.ITP

著者: 増田道彦 ,   溝口秀昭

ページ範囲:P.1200 - P.1202

 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,血小板膜糖蛋白に対する抗血小板自己抗体の産生による自己免疫疾患と考えられているが,その病態について現在も十分解明されているとはいえない.ITPは難病に指定されており,厚生省特定疾患特発性造血障害調査研究班により,その病因,病態,治療法について研究が行われている.ITPは,急性型と慢性型に分けられる.急性型は小児に好発し,ウイルス感染後に発症して多くは6か月以内に治癒し,慢性型は20〜40歳台の成人,とくに女性に好発し,6か月以上持続する.また慢性型の約30%は,通常の治療に反応しがたい難治例である.

4.抗凝固療法

著者: 大塚博光

ページ範囲:P.1204 - P.1205

 止血はフィブリン血栓によって完成し,出血から人体を防御しているが,血管内でこの機序が亢進すると,血小板の凝集塊やフィブリンによって血管内に血栓が生じる恐れがある.この機序が亢進している場合は,抗血栓療法が必要になる(図1).血小板の粘着・凝集能を低下させる抗血小板療法,フィブリンの形成を障害する抗凝固療法,および生じたフィブリンを早期に溶解させる血栓溶解療法に大別される.

5.粘膜下筋腫

著者: 澤田富夫

ページ範囲:P.1206 - P.1207

 粘膜下筋腫の定義は筋腫核が子宮内腔粘膜下に突出した状態をいい,有茎性粘膜下筋腫(筋腫分娩を含む),無茎性筋腫結節で最大径が内膜を超えて腔内へ突出した筋腫が大部分である(図1).しかしながら壁内筋腫の巨大なものや,筋腫核が小さくても子宮腔の変形の認められるものも粘膜下筋腫の性格を有している場合があり,これらの例については他の筋腫との区別が難しい.

6.神経性食思不振症

著者: 青野敏博 ,   苛原稔 ,   漆川敬治

ページ範囲:P.1208 - P.1209

 神経性食思不振症は,比較的若い女性に発症し,拒食や過食後の嘔吐などの食行動異常のため,極端なやせを伴い、無月経に陥る疾患である.食行動異常の背景には固有の性格と対人関係の葛藤が存在するので,難治性である.
 厚生省では難病対策の一環として研究班を設置し、診断基準の設定および標準的治療法の策定を行ってきたので,それを中心に本症の管理について述べる.

7.乳汁漏出症

著者: 三宅侃 ,   水木次郎 ,   足立和繁 ,   張真先

ページ範囲:P.1210 - P.1211

乳汁漏出症
 乳汁が,生理的に分泌される妊娠や産褥期を除いた時期に見られるのを乳汁漏出症と呼んでいる.プロラクチンにより乳汁が産生され,オキシトシンにより射乳されるが,乳汁漏出症には乳腺のプロラクチン感受性が増加した場合とプロラクチンの産生・分泌が増加した場合がある.乳汁漏出症はほとんど後者といってよく,前者は少ない.
 プロラクチンの産生・分泌が増加した高プロラクチン血症の原因は表のごとくである.これらの高プロラクチン血性乳汁漏出症では,乳汁の漏出のほかに,プロラクチンのためにゴナドトロピン分泌が抑制され,性腺系機能低下,つまり卵胞発育不全・無排卵・無月経などさまざまな程度の症状がみられる.

難治性不妊症

8.習慣流産—免疫学的流産を中心として

著者: 藤井知行 ,   武谷雄二

ページ範囲:P.1212 - P.1213

習慣流産とは
 習慣流産は日本産科婦人科学会の定義により,連続して3回以上流産(妊娠22週未満に妊娠が中絶されること)をくり返すことと定義される.初回妊娠の流産率は約10%であるが,そのほとんどが胎児の染色体異常などの胎児側要因による流産であり,偶発的なものである.しかし,既往流産回数が3回を越えると次回妊娠の流産率が明らかに上昇し(表1),偶発的な流産の連続ということでは説明できないため,何らかの流産因子を有する者が存在すると考えられる.流産を3回以上連続している者の多くが,流産のハイリスク女性であると考えることは合理的である.
 習慣流産は自然流産だけを反復し,その他の妊娠を既往歴に有さない原発性習慣流産と,自然流産以外の妊娠,例えば,正常妊娠や人工流産を,反復する流産に先行して既往歴に有する続発性習慣流産とに分類される.東京大学産婦人科の症例では,約70%が前者に,30%が後者に属している.

9.子宮内膜症

著者: 杉並洋

ページ範囲:P.1214 - P.1219

 子宮内膜症とは子宮内膜に類似した組織が子宮腔以外の部位に存在する病態である.子宮内膜症は生殖年齢婦人に好発する疾患であり,月経痛,性交痛,不妊などの原因となる.子宮内膜症はけっしてまれな疾患ではないものの,その病因,消長など不明な点が多く残されている.また,その治療に関しても種々の治療法が存在し,それぞれ一長一短があり,何をどのような基準で選択していくのか,など議論の多い疾患である.
 本稿では,このようにまだ不明な点が数多く残されている子宮内膜症の診断および治療について考察する.

10.乏精子症・精子無力症

著者: 石川博通

ページ範囲:P.1220 - P.1221

 難治性不妊症では女性よりも男性因子の方が問題になることが多い.このため乏精子症,精子無力症は不妊治療の中で重要なポイントのひとつと考えられる.本稿ではその定義,統計的事項について述べ,治療について著者らが行っているものを中心に言及する.

11.インポテンス

著者: 白井將文

ページ範囲:P.1222 - P.1223

 インポテンスの中で最も多いのは新婚インポテンスであり,しかもこれら新婚インポテンス中,妊孕可能な20〜30歳代が実に68.3%1)も占めていることから新婚インポテンスを治療することはそのカップルの問題にとどまらず,人口の減少が問題になっているわが国の現状に少なからず貢献をするものと思われる.
 そこで不妊の原因となる新婚インポテンスが来院したらどのような手順で診断し,どのような治療をしたらよいか.また自分の手に負えないと思った場合にどこに紹介したらよいかなどについて述べる.

12.抗精子抗体

著者: 小森慎二 ,   香山浩二

ページ範囲:P.1224 - P.1225

抗精子抗体の不妊症における意義
 抗精子抗体による不妊症発生の機序として,①精子の性管内通過障害,②受精現象に対する障害作用,③受精卵への影響が考えられる.
 第一の性管内での精子通過障害としては,抗精子抗体が血中より頸管粘液(CM)内に移行しあるいは局所抗体産生により精子のCM内への進入が阻害されることが判明している.さらに,AIH後の腹腔鏡検査で腹水中に検出される運動精子の数が抗精子抗体保有婦人で著しく少ないことも明らかとなっている.

13.性染色体異常

著者: 前田徹

ページ範囲:P.1226 - P.1227

性の決定と分化
 ヒトの体細胞核に含まれる染色体の総数は46本である.そのうち,22対(44本)の常染色体は男女とも共通で,性別の違いは性染色体構成の違いによる.女性は2本のX染色体をもつのに対し,男性はX染色体とY染色体をそれぞれ1本もつ.
 形態学的にはX染色体は中型の次中部着糸型であるのに対しY染色体は小型で端部着糸型を呈する.Y染色体の短腕上に精巣決定因子(testisdetermining factor;TDF)が存在し,現在ではSRY(sex determining region Y)がその本態とされている1)

14.ゴナドトロピン抵抗性卵巣

著者: 宮川勇生 ,   河野康志 ,   楢原久司

ページ範囲:P.1228 - P.1229

 不妊症の原因のなかでも無排卵症などの視床下部・下垂体・卵巣系の内分泌機能障害に対する治療法は,clomiphene citrateをはじめbromo—criptine, human menopausal gonadotropin(hMG),human chorionic gonadotropin(hCG),gonadotropin releasing hormone(GnRH)などの薬剤の開発により,大きく進歩した.しかし,hypergonadotropicで卵巣に障害のある症例では自然排卵は見られず,またgonadotropin(Gn)療法による排卵誘発も無効で,臨床的には卵巣性無月経,早発卵巣不全と呼ばれ,卵巣機能の回復,妊娠は不可能と考えられてきた.しかし,このような閉経後と同様の臨床症状,内分泌動態を呈する症例のなかに卵巣に卵胞が存在し,まれではあるが排卵可能な症例があることが判明し,gonadotropin resistant ovary syndrome[ゴナドトロピン抵抗性卵巣(症候群)]と呼ばれている.
 本稿では,その歴史,病態生理,病因,臨床症状そして治療法について述べる.

術後の難治性合併症

15.創傷離解

著者: 川村泰弘

ページ範囲:P.1230 - P.1231

 創傷離解とは縫合した術創が一次癒合せず,その一部ないしは全部が離解することをいい,術後の消化管吻合部の破裂や腹壁術創の離解,会陰縫合術創の離解などを指す.婦人科手術のうちでは切除範囲の広い外陰癌手術の術創などで生じやすく,その防止のために種々の工夫がなされているが,ここでは一般的に遭遇する機会の多い開腹術後の腹壁術創離解について述べることにする.
 開腹術後の腹壁術創離解の発生頻度は外科領域で0.35〜3.5%とされ,術創汚染度の小さい婦人科手術では比較的少ないが,術後合併症のなかでも最も起きてほしくないものの一つである.というのは,腹壁創傷離解の内には不可避的な原因によるものも含まれるが,婦人科手術では多くの場合,注意深い手術操作や術前・術後管理によって予防し得ると思われるからである.

16.尿管腟瘻,膀胱腟瘻

著者: 村上信乃 ,   五十嵐辰男

ページ範囲:P.1232 - P.1233

 膀胱,尿管は女性内性器と解剖学的に密接な関係にあるため,腟との間に瘻孔を形成し尿が腟より漏れる膀胱腟瘻,尿管腟瘻は,その原因のほとんどが腹式子宮全摘などの婦人科手術とされている1).その他,分娩時の損傷や子宮頸癌に対する放射線治療,または悪性腫瘍の浸潤によって瘻孔を生ずるものなど,ほとんどが産婦人科疾患に合併して生ずる.
 したがって,婦人科手術の際は尿路系を損傷しないようにつねに留意する必要のあることはいうまでもない.術中のハッキリした損傷はその場でわかるので,直ちに修復すれば瘻孔となることは少ないが,剥離操作で知らないうちに尿路壁の一部を損傷すると,局部的な菲薄化が起こり,後に(ふつう2週間以内)その部が栄養障害による壊死に陥り,瘻孔を生ずるとされている.

17.直腸腟瘻

著者: 池田正典

ページ範囲:P.1234 - P.1235

 直腸と腟の間に形成された糞瘻(fistula faeca—lis, fecal fistula, Kotfistel)を直腸腟瘻(fistularectovaginalis, rectovaginal fistula, Rektos—cheidenfistel)という.このため,腸内ガスや糞便が腟内に漏れる状態となる.

18.排尿障害

著者: 荒木徹

ページ範囲:P.1236 - P.1239

 婦人科手術後に生じる排尿障害のほとんどは子宮癌手術後のものなので,本稿では子宮癌術後の排尿障害の管理について述べる.
 広汎子宮全摘術,準広汎子宮全摘術後には高率に排尿障害が起こる.広汎子宮全摘術に比べ準広汎子宮全摘術ではその発症率は低く治癒率は高い.術直後に起こる排尿障害は手術による膀胱支配神経の損傷に起因する神経因性膀胱で,尿閉や多量の残尿が特徴である.数か月後ほとんどの症例は尿意が術前とは異なっても自力排尿が可能となる.残尿がゼロないしわずかとなった頃,一時的に頻尿・切迫性尿失禁を生じる場合もある.特殊例を除き,排尿は術後半年から1年以内に安定する.

19.イレウス

著者: 岡山哲也

ページ範囲:P.1240 - P.1241

 イレウスとは,種々の原因によって腸管内容の運行が途絶されることにより生ずる重篤な病態を言い,臨床的には腹痛,嘔吐,ガスおよび大便の排泄停止,腹部膨満などの腹部症状と,重篤なる全身症状を呈し早期に適切な治療を施さなければならない疾患である.この中,いわゆる術後イレウスは何らかの開腹術後に発生したイレウスを総称するが,そのほとんどでは開腹術後の癒着による癒着性イレウスであり,術後合併症の重要な位置を占めている.術後イレウスの大部分を占める癒着性イレウスを中心に,その診断と治療について述べる.

20.DIC

著者: 曽我賢次

ページ範囲:P.1242 - P.1244

 婦人科のDICは急性に出現する産科DICと異なり,悪性腫瘍に伴ってゆっくり出現する慢性DICがほとんどである.基礎疾患に癌がある場合,血管内凝固を引き起こす原因となる組織トロンボプラスチン(癌組織には多い)がつねに血中に入り込んでおり,外因系凝固機序は作動しつつ,いつでも血管内凝固が起こってもおかしくない状態となっている.また,悪性腫瘍などの基礎疾患があると,これらの病態に敗血症や真菌症が合併することが多い.エンドトキシンは敗血症の原因として知られるが,これが血管内皮細胞を傷害しFXIIやプレカリクレインを活性化して血液凝固を発動させる.敗血症では通常,赤血球沈降速度が亢進するが,当然亢進するはずの赤血球沈降速度が遅延し出血傾向がでてきた時はDICを強く疑わなければならない.

21.静脈血栓と肺梗塞

著者: 中山摂子 ,   中林正雄 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1246 - P.1249

 静脈血栓および肺梗塞は,以前は日本人には比較的発生頻度の少ない術後合併症として知られてきた.しかし,食生活の欧米化,生活様式の変化に伴い近年増加傾向にあると言われている.また,婦人科疾患は骨盤内疾患であるため,手術後の安静に伴う下肢や骨盤内の血流のうっ滞や,手術操作による血管損傷,さらには不正出血,貧血に対する術前のピルや止血剤の服用などによる血液性状の変化をきたしやすいため,血栓症を生じやすくなると考えられる.本稿ではこれら合併症の予防および発症時の治療について言及する.

難治性感染症

22.MRSA

著者: 石引久弥 ,   新井宏治 ,   二河田雅信

ページ範囲:P.1250 - P.1253

MRSAの特徴
 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillinresistant Staphylococcus aureus, MRSA)はDMPPC(methicillin)のみならず,数多くの抗生物質に多剤耐性を示す.
 黄色ブドウ球菌がヒトの常在細菌叢を含め自然環境に広く分布し,種々の酵素を産生,ヒトに対する病原性も強く,多彩な感染症を起こすことはよく知られている.MRSAはこの黄色ブドウ球菌であることに変わりはない.多剤耐性であるため,抗菌薬療法が主体となる感染防御力低下患者にMRSA感染症が発症すると治療しにくいばかりか,MRSA菌源となり施設内にMRSA感染症を多発させる危険性が強く,MRSA拡散防止対策が必要となる.

23.エンドトキシンショック

著者: 山元貴雄

ページ範囲:P.1254 - P.1255

 ショック(shock)とは,末梢循環不全に起因する細胞機能不全と定義されている.エンドトキシンショック(endotoxin shock)は,グラム陰性菌の内毒素(endotoxin)が原因となって発症するもので,敗血症性ショックのなかでも最も重篤なものである.その発症の機序は,心原性ショック,出血性ショックやアレルギー性ショックなどとは異なり,臨床上の特徴として,初期に心拍出量の一過性増加と血圧の低下がみられる.
 ここでは,エンドトキシンショックについて概説するとともに,最近注目されているサイトカイン(cytokine)やケミカルメディエーター(chem—ical mediator)との関係について述べる.

24.骨盤内感染症(PID)

著者: 野口昌良

ページ範囲:P.1256 - P.1257

骨盤内感染症(PID)の定義
 婦人科領域の感染症は内性器感染症と外性器感染症とに大別される.このうちの内性器感染症が卵管性不妊症や子宮外妊娠の原因となるが,米国において細菌感染による骨盤内炎症性疾患をPID(pelvic inflammatory disease)と総称したことより,このPIDが骨盤内感染症を表すものとして広く用いられるようになった.とはいえ,骨盤内感染症とは,卵巣および子宮付属器とその周辺のさまざまな病態を含むため,あまり明確なものではない.そこで近年,骨盤内感染症(PID)を“子宮頸管より上部の性器に発症する上行性感染であって付属器(骨盤内膿瘍を含む)を中心とした疾患”,という明確な位置づけがされた.

25.ヘルペス感染症

著者: 菅生元康

ページ範囲:P.1258 - P.1259

性器ヘルペス
 産婦人科で難治性ヘルペス(ウイルス)感染症といえば性器ヘルペスがその代表と思われる.性器ヘルペスはヘルペスウイルス科に属する単純疱疹ウイルス(herpes simplex virus, HSV)が性器に感染し,発症した場合に起こる炎症性病変のことで代表的な性感染症(STD)の一つである.ただし初感染でも発症するとは限らず,むしろ不顕性感染が70%以上存在するといわれている.
 病型分類としては,急性型(初感染)と再発型(回帰発症)の2型に分けられることが多いが,不顕性感染後の回帰発症を誘発型,まったく症状がないのに頸管粘液などにHSVを排出するものを無症候型と呼ぶことがある.

26.反復性腟炎

著者: 久保田武美

ページ範囲:P.1260 - P.1261

腟トリコモナス症
 腟トリコモナス症はTrichomonas vaginalisによる感染である.T.vaginalisは女性に腟炎,外陰炎を起こし,また女性の膀胱炎の原因となることもある.男性では尿道,膀胱,精嚢などに感染するが,多くは不顕性感染である.主として性交によって感染するので男女とも不顕性例でも治療が必要である.治療薬は表1のとおりであり,腟錠,経口錠がある.経口投与による全身投与薬剤の普及により,難治例は減少したが,次のような理由により反復する.
 1)局所治療のみを行ったとき:腟錠による局所治療を行った場合の一次治癒率は95%以上であるが30%の例でTrichomonasの腟内再出現をみる.これは局所投与では腟粘膜以外の部位にひそんでいるTrichomonasに対する効果がみられないためである.本症には経口剤の投与が最も優れているが,妊婦では胎児に対する安全性が確立されていないので局所投与がなされる.

難治性疾患

27.高齢者の子宮脱

著者: 中村元一

ページ範囲:P.1262 - P.1263

 高齢化社会に伴い,老化の過程でその多くが発生する子宮脱は近年増加傾向にある.従来は高齢者の子宮脱に対する治療法としては腟閉鎖術が一般的であったが,最近は高齢者といえども性交機能温存の必要性が増加しつつあり,また逆に手術不可能な,さまざまな高度の合併症を伴うことも多い.したがって画一的な治療法を選択するのではなく,それぞれの症例ごとのきめ細かな治療法の選択が重要となってきている.

28.子宮癌術後の尿失禁

著者: 近藤厚生

ページ範囲:P.1264 - P.1265

 子宮癌術後の尿失禁と再発性の腹圧性尿失禁は,難治性尿失禁の双璧であろう.本稿では,広汎子宮全摘出術後の尿失禁について述べるが,この主題について論じた論文はきわめて少ない1-3)
 多くの外科医は手術の成功率と技術上の困難度とを比較し,手術を断念する症例が少なくない.この手術はリンパ郭清が必要であり,そのため膀胱収縮に不可欠の骨盤神経が損傷され,また末梢循環障害も発生して膀胱の線維化が発症する.この状況に放射線治療が追加された患者では,病態がさらに複雑となり治療に難渋することが多い.臨床症状は多彩であり,膀胱炎,血尿,混濁尿,尿閉,溢流性尿失禁,腹圧性尿失禁,尿意喪失などである.

カラーグラフ 遺伝講座・4

周産期における遺伝相談

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.1187 - P.1189

 周産期遺伝相談で取り扱う課題 先天異常の子供を出産したときの家族の心配は,①遺伝性かどうか?,②遺伝性ならどのような遺伝形式か?,③次の子供において推定される再発危険率はどれくらいか?,という点にある.
 しかし,現実には障害をもって生まれた子供を見た瞬間,両親とくに母親は強いショックに陥り悲嘆にくれることになる.

Q&A

C型肝炎の母児感染

著者: 遠藤力 ,   安達公美子 ,   佐藤章

ページ範囲:P.1271 - P.1272

 Q C型肝炎の母児感染はどの程度あるのでしょうか.またどういう場合に起こりやすいのでしょうか(広島市 T生).
 A 従来,HCVの母児感染に関しては,輸血あるいは血液製剤使用者以外に陽性率が低いこと,またHCV抗体陽性慢性肝疾患女性の児のHCV抗体陽性率が低いことを根拠に否定的とする意見が多くみられたが1),PCR法を用いたHCV-RNAの検索が可能になってから母児感染の報告が多くみられるようになっている.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン

絨毛採取のコツ

著者: 濱田洋実 ,   久保武士

ページ範囲:P.1274 - P.1274

 絨毛採取(chorionic villus sampling)は,特に出生前DNA診断に用いられる重要な手技である.本稿では,われわれが通常行っている経頸管的絨毛採取法について,特に重要と考えられるポイントを簡単に述べたい.

腟式子宮全摘術の膀胱・腟粘膜剥離法

著者: 紀川純三 ,   皆川幸久

ページ範囲:P.1275 - P.1275

 腟式子宮全摘術は産婦人科医にとって基本的な術式であるにも拘らず,術者の手技に大きな差を生じる手術である.手術視野が狭く,初心者には解剖学的位置関係が掴みにくいことが手技に差を生じる一因と考えられる.したがって,膀胱と腟粘膜の剥離により,子宮を露出させ,解剖学的位置関係を明らかにすることは,本手術における最初にして最大のキーポイントである.本稿では,著者らの行っている腟式子宮全摘術おける膀胱・腟粘膜剥離法について概説する.
 子宮を背尾側に牽引し,腟円蓋部全周の腟粘膜に20万倍希釈エピネフリン加生理食塩水(以下,エピネフリン生食)を注入する.膀胱と子宮頸管筋層前面との間にエピネフリン加生食水をいかにうまく注入するかが中重要なポイントである.注入前にミューゾーの単鉤鉗子で子宮を保持し頭側への圧迫と背尾側への牽引により腟粘膜の横皺ができる最下端が膀胱付着端である.膀胱付着部よりやや下部からエピネフリン生食10mlを注入する(図左).その際,膀胱腟中隔と膀胱の間にエピネフリン生食を注入すると,剥離に困難を来すことが多いので,注入中に膀胱部の腟粘膜皺の膨隆の状態を確認するとよい.さらに,両側および後方の腟粘膜下に各々5mlのエピネフリン生食水を注入する.つぎに,子宮を背尾側に牽引し,膀胱付着部のやや下方で腟円蓋部全周にメスで輪状切開を加える.

CURRENT RESEARCH

黄体機能と活性酸素—消去系

著者: 杉野法広

ページ範囲:P.1279 - P.1286

 黄体の特徴の一つとして注目される点は,その寿命が短く限定されていることである.とくに,ラットでは,交尾がなければ4日ごとに排卵を起こし,交尾があっても着床せず胎盤性物質が出現しなければ約2週間で次の排卵が起こる.妊娠が成立して初めて23日間の黄体期間が得られる.すなわち,子孫の繁殖のため頻回に排卵を得るため黄体機能がいたずらに長期間持続するのではなく,状況に即して最適の長さに調節されているのである.このような黄体の寿命がどのように調節されているかは興味深い所である.ところで,活性酸素やそれを特異的に消去する酵素であるスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)が老化や寿命に関与していると報告されており,黄体機能調節にもこの活性酸素—消去系がなんらかの関与をしているのではないかと考えたのが本研究の始まりである.

原著

乳癌術後タモキシフェン内服中に子宮体部悪性腫瘍と診断された5症例

著者: 山田潔 ,   本多晃 ,   安達茂実 ,   大内秀高 ,   安田雅子 ,   須藤寛人 ,   五十嵐俊彦

ページ範囲:P.1289 - P.1292

 クエン酸タモキシフェンは,抗エストロゲン作用を有し乳癌術後の治療に広く用いられている.短期間の投与であれば副作用は少なく乳癌術後維持療法として有用な薬剤である.しかし.TAM長期投与により乳癌,子宮内膜癌や肝臓癌などの2次癌発症を助長する可能性が指摘されている,今回われわれは乳癌術後TAM内服中に子宮内膜癌4症例と子宮体部悪性中胚葉性混合腫瘍(以下MMMT)1症例を経験した.当科外来におけるTAM内服27症例の副作用を検討し,乳癌術後タモキシフェン投与の問題点について文献的考察を加え報告する.

症例

非免疫性胎児水腫,羊水過多を合併した胎盤血管腫の1例

著者: 西川聡 ,   後藤妙恵子 ,   小泉基生 ,   水内英充 ,   足立憲昭 ,   郷久鉞二 ,   工藤隆一

ページ範囲:P.1293 - P.1298

 胎盤血管腫は非絨毛由来の良性腫瘍で無症状で経過するような小さなものが大部分である.出生前診断されるような巨大なものでは,母体の羊水過多・早産,児の貧血・血小板減少・浮腫・子宮内死亡などが報告されている.
 最近われわれは,超音波断層法にて非免疫性胎児水腫,羊水過多を合併した直径13cmにも及ぶ胎盤血管腫を出生前診断し,胎児管理により生児を得た1症例を経験した.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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